HOYAの株価が上昇していますが、なぜ高いのですか?株は買い時なのか知りたいです。
人気の半導体関連株ですが、今後の将来性を知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- HOYAの株価の状況は?
- 配当と株主優待は?
- HOYAの株価がなぜ高い?将来性は?
- HOYAの業績は?
- 株は買い時?今後は?
総合光学機器メーカーのHOYA。
主にレンズや眼科用の検査装置などで知られていますが、実は半導体関連の製品も手がけています。
半導体用マスクブランクス、フォトマスク、HDD用ガラスサブストレートなど。光学技術に強みを持っているHOYAだからこそ作れるもので、高いシェアを持っています。
台湾の半導体企業TSMCが2024年12月期の売上高が過去最高になるとの予想を出したことが好感され、HOYA株にも買いが入り短期的に株価は上昇。短期的に株価が高くなっている要因ですね。
今回は、そんなHOYAの株は買いなのか?分析です。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
HOYAはどんな会社なの?
HOYA(ホーヤ)は、光学機器メーカーの最大手。創業より培った光学技術を軸に、レンズなどのライフケア製品、半導体素子などの情報・通信製品の製造・販売を行っています。
全国で360店舗展開しているコンタクト専門店「アイシティ」を運営している会社といえばピンとくる方も多いかと。メガネレンズやコンタクトレンズの製造だけじゃなく、内視鏡や眼科医療機器などのメディカル分野にも進出しているんですね。
HOYAは、1941年に光学レンズメーカーとして創業。社名の由来となった東京・保谷町(現在の西東京市)の工場で光学ガラスの製造を開始したのが始まりです。
高度なガラス・レンズに関する先端技術を軸に「ライフケア」「メディカル」「情報・通信」の3つが事業領域になっています。
情報・通信分野では、半導体やデジタル機器産業を支える精密機器、デバイスなどを多角的に展開しているんですね。
売上高は7000億円を超える規模にまで成長。株式銘柄の観点からも、売り上げが右肩上がりで伸びている企業で、成長銘柄として個人投資家からも人気の銘柄です。
HOYAの株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2024年1月22日現在)を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”ちょっと割高かな”というのが率直な感想。
配当利回りは23年の実績で0.6%程度と、日本株の平均よりもかなり低い水準。PERは23年の実績で約40倍、PBRも7倍程度と指標的にはかなり割高な水準です。
なお、HOYAの業績は長期的に大きく伸びていますが、東京エレクトロンや半導体検査装置を製造するレーザーテックも業績絶好調の成長株として人気です。
株は買い時か?記事をまとめていますので、ぜひご覧ください。
HOYAの配当実績や株主優待は?
光学メーカー最大手のHOYA。配当額の過去推移は以下のとおりです。
概ね右肩あがりで配当金は伸びていますね。ただ、配当利回りは0.6%程度ということもあり、平均よりも低い水準。
半導体事業などに投資をしており、現在は株主還元よりも成長に向けた投資に注力していくということかと思います。
HOYAの配当方針を見ると、
財務の健全性や資本効率など当社にとって最適な資本構成を追求しながら、会社の将来の成長のための内部留保の充実と、株主への利益還元との最適なバランスを考え実施していくことを基本
としています。特段、数値目標は設けていないようですね。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
株主優待は…
HOYAは株主優待を実施していません。残念です。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本3選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次に株価の推移と業績を見ていきましょう。
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株価の推移は?10年&短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
光学機器メーカーの最大手HOYA。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去20年の長期チャートです。
人気の成長株ということもあり、2012年のアベノミクス以降、大きく株価が上昇しているのがわかります。
2012年は1800円程度だった株価は、コロナショック後の2021年に18000円の大台を突破。10年で株価は10倍の”テンバガー”を達成!
長期的には上昇傾向ですが、インターネット関連の成長株ということもあり値動きは荒いですね。
株価は短期的に上昇傾向
以下が1年チャートです。
台湾の半導体企業TSMCが2024年12月期の売上高が過去最高になるとの予想を出したことが好感され、HOYA株にも買いが入り短期的に株価は上昇。
HOYAは半導体の回路パターンをウエハー(基板)に転写する際の原版「マスクブランクス」で世界シェア8割を占めていて、半導体市況の改善が業績拡大につながるとの期待が大きいんですね。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。このように株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は1株からの少額投資から初めてみてはどうでしょう?少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次にHOYAの業績を見ていきます。
株価はなぜ高い?HOYAの業績は?
続いてHOYAの業績を見ていきます。
HOYAの株価が長期的に上昇しているのは、業績が大きく伸びているからに他なりません。新型コロナ収束後の業績は大きく伸びています。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。
2007年に3900億円程度だった売上高が、2023年には7200億円となっていて、約15年で1.8倍にまで成長しています。
現在、HOYAが製造しているフォトマスク等の半導体素子は、光学技術に強みを持っているHOYAだからこそ作れるもので、高いシェアを持っています。
自社の技術を活かして、半導体事業は大きく成長しています。
一方、半導体事業は景気の動向で業績が大きくブレる分野ですが、レンズなどの眼科やメディカル分野などの安定成長が半導体の業績のブレを補っています。
キャッシュフローは…
キャッシュフローは潤沢に出ているので、全く財務的に問題ありません。
なお、HOYAは半導体関連の人気成長株ですが、通信株や医薬品株は景気の動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
HOYAの株は買い時?今後の将来性は?
HOYAの株は買い時でしょうか?
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、HOYA株は長期投資の観点から買っても良いと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・レンズ・メディカル事業の業績が安定
・半導体は世界的に成長事業
ということですね。
HOYAの強みは、景気の動向に影響を受けやすい半導体事業に特化した企業ではなく、様々な事業を展開しているところに特徴があります。
レンズなどの光学事業やメディカル事業の業績は安定的で、しっかり収益を上げています。半導体事業も2023年以降のAIブームもあり半導体関連企業の株価が短期的に上昇しています。
株価が高いという指摘もありますが、売り上げが大き伸びてPER40倍超え。成長株ということもあり指標的にちょっと過熱感がありますね。
一方、短期的な変動はあるものの、長期的には光学事業、メディカルと半導体で成長が見込まれるため、将来は割と明るいのではないかと思います。
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「HOYAの株価が高い理由」まとめ
今回はHOYAの株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
総合光学機器メーカーのHOYA。創業より培った光学技術を軸に、レンズなどの光学・ライフケア事業、そして半導体素子を製造する情報・通信事業を展開しています。
光学・ライフケア事業の売り上げは安定的に成長していて、景気の動向に影響を受けやすい半導体事業の業績のぶれを補っています。
HOYAは、半導体に特化した企業ではなく、業績が安定したレンズ・ライフケア事業を展開している点が強み。今後の成長にも期待できそうです。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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