日揮の株価が下落しているようですが、なぜ安いんですか?業績がヤバいですか?
潰れることはないと思いますが…日揮株は買うべきか、どうなるのか今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 日揮はどんな会社なの?
- 株価の状況や配当実績、株主優待は?
- 業績悪化でやばい?
- 日揮の株価推移は?なぜ安い?
- 今後の株は買い時か?
総合エンジニアリング企業最大手の日揮の株価が長期的に低迷しています。なぜ安いのか?その要因は
・環境意識の高まり・ESG投資に注目
・原油価格の長期的な低迷
・成長期待が乏しい
が考えられます。
要するに石油プラントなどの大型設備の需要は、景気の動向やエネルギー価格に大きく影響受けやすいということです。
一方、感染症の収束による景気回復期待もあり、原油価格も上昇しており、日揮の株価も短期的に高騰しています。
今回は、そんな日揮株を売るべきか買いべきか?株価が安い理由は何か?について分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
日揮はどんな会社なの?
日揮といえば、大手総合エンジニアリング会社です。国内外のオイル&ガス・化学・ライフサイエンス・産業設備・社会インフラ分野における各種プラント建設の設計・彫琢・運用・保守を一括して請負っています。
一般の消費者には馴染みが薄い企業ですが、日本の石油会社や総合化学メーカーだけでなく、オイルメジャーや産油国の国営会社など世界80カ国2万件以上のプロジェクトを遂行してきた実績があります。
規模の大きいプロジェクトを担っている企業で、特にLNGプラントでは、世界の生産量の30%以上を占めるプラントの設計・建設を行なっています。

最近では、総合エンジニアリング事業だけでなく、医療や製薬などのライフサイエンス分野にも参入していて、病院の運営を担当する事業など事業の多角化も進めているんですね。
日本国内においては、東洋エンジニアリング、千代田化工建設とともに「エンジニアリング御三家」と呼ばれていますが、日揮は純利益や受注残高で2社を大きく引き離しています。
日揮の株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2022年6月10日現在)を見て行きましょう。

株価の指標に関しては、パッと見た感じ”それほど良くないな”というのが率直な感想。
株価の長期的に低迷していますが、PER的には25倍と割高水準。配当利回りは1%程度で日本株の平均と比較しても低い水準です。
日揮の業績は、景気の動向や原油価格に影響を受けやすい銘柄である一方、同じ景気敏感株のエネオスや三菱商事の業績は底堅いです。
日揮の配当実績や株主優待は?
続いて配当実績を見ていきましょう。以下が配当金の実績です。

2013年ごろは40円を超えていましたが2022年は15円となっていて、安定していないですね。
配当利回りも1%程度となっていて、日本株の平均よりも低い水準であり、それほど魅力的とは言い難いです。
日揮の配当方針を見ると、
期末配当として年1回の剰余金の配当を行うこと、および各期の業績に連動させる考え方に基づき、連結配当性向30%を目途とし、かつ1株当たり年間配当額15円を下限とする。
ということで、業績次第ではありますが配当性向30%を目途としています。
22年3月の純利益は赤字に転落していることもあり、現在の配当水準を維持するのはかなり厳しいですね。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。

株主優待は…
そんな日揮ですが、株主優待制度はありません。
総合エンジニアということもあり自社製品の設定が難しいんですね…残念ですね。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
優待銘柄を検討する際に役に立つ本3選と雑誌を紹介しています。優待に関する情報は、これで十分です。

日揮の株価は下落?その理由とは?

続いてチャートを確認していきましょう。総合エンジニアリング最大手の日揮。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期10年チャート
以下は過去10年のチャートです。
株価が2014年以降急落しています。
原油価格が14年半ばから16年初めにかけて下落したこともあり、日揮が得意とする液化天然ガス(LNG)設備を含めて、石油やガス関連の新規プラントのマーケットが冷え込んだためです。
その後も、チャイナショックや新型コロナ拡大などもあり、LNGや石油プラント製造の需要が盛り上がらないこともあり、株価は長期的に下落傾向です。
加えて21年はオーストラリアで受注したLNGプラント建設をめぐる係争費用などで575億円の特損を計上したこともあり、株価の回復は鈍いです。
短期チャート
以下が日揮の2年チャートです。22年に入って短期的に株価は上昇しています。
資源高もありプラント建設の需要も盛り上がってきました。
実際、日揮は23年3月期は売上高で前期比40%増の6000億円、最終損益で200億円の黒字を見込んでいます。
20年に約4000億円で受注したイラクの製油所近代化プロジェクトの建設が本格化するほか、国内のバイオマス発電所建設などが業績回復に寄与しています。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は1株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう?少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

日揮の業績はヤバい?
続いて日揮の業績です。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。原油価格に業績が大きく依存することもあって、安定していないですね。


業績を見ると2016年3月期をピークに業績は下落傾向です。
原油価格が14年半ばから16年初めにかけて下落したことで、液化天然ガス(LNG)設備を含めて、石油やガス関連の新規プラントのマーケットが冷え込んだため。
さらに、コロナショックで石油需要が激減し、先物価格が一時マイナスになった2020年は、利益が赤字に転落するなど厳しい内容でした。
一方、21年以降は景気回復期待や石油需要の回復もあり、なんとか業績が改善しています。原油価格も高騰によって石油在庫評価額も上昇しており、業績を押し上げているんですね。
ただ、キャッシュフローはマイナスになっている時期も多くて安定しないですね。すぐに経営破綻はないかと思いますが…

なお、日揮の業績は景気の動向やエネルギー価格に影響を受けやすい銘柄ですが、通信株や医薬品株も景気動向に業績が影響を受けづらいセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
日揮は株価下落で買い時?

総合エンジニアリングの最大手である日揮。短期的にエネルギー価格の高騰や石油需要の回復により、株価は上昇しています。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、日揮株は長期投資の観点からは様子見かと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・株価が長期的に低迷
・業績・キャッシュフローが安定しない
・配当利回りが低い
ということですね。
日揮が手がけるのは大型のLNGプラントや化学プラントなど、規模が非常に大きいこともあり、継続的に安定して受注が取れるかが業績に大きな影響を及ぼしています。
短期的にはエネルギー価格の急騰もあり受注は回復していますが、原油価格が低迷した2016年以降の業績は悪化。長期的には石油やLNGではなく、クリーンエネルギーに注目が集まっていることもあり業績の回復も鈍いです。
大型のプラント建設ということもあり、景気が悪くなったり、エネルギー価格が下落すると新規プラント建設の需要が減少するので、日揮は景気の動向や原油価格に敏感な銘柄と言えるでしょう。
株価は長期的に低迷していますが、景気回復期待やエネルギー価格の高騰もあり21年以降反転の兆しが見えてきました。

配当利回りも低いこともあり、日揮は長期的に保有して手堅くインカムを稼ぐような銘柄ではなく、短期的に株価が上昇しそうなタイミングで売買を行う、トレードに向いた銘柄といえそうです。
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「日揮の株価が下落…なぜ安い?」まとめ
今回は日揮の株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
原油価格の長期的な低迷や脱炭素化の流れもあり、日揮の株価は長期的に低迷していましたが、新型コロナ収束期待を背景に原油価格も上昇。株価も21年以降、短期的に反転の兆しを見せています。
一方、プラントの建設需要は景気の動向やエネルギー価格に影響を受けることもあり、株価はこれらの影響を受けやすいですね。
なので、日揮株は長期的に保有するタイプの銘柄ではなく、短期的な値上がりタイミングを見てトレードを行う銘柄と言えそうです。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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