米国株のメルク(MRK)への投資を考えています。株価の見通しや配当の推移を知りたいです。
コロナワクチンの開発中止もあり株価は冴えないようですが…メルクの株は買いですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- メルク(MRK)って何の会社?
- メルクの株価の推移(チャート)と特徴は?
- メルクの配当金の推移は?
- メルクの今後の予想は?成長期待で株は買いか?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
製薬大手のメルク。NYダウにも採用される名門企業で、オブシーボと同じタイプの抗がん剤”キイトルーダ”の売り上げが絶好調で、2015年以降業績を伸ばし続けています。
一方、新型コロナワクチンの開発に遅れをとり、2021年に入ってワクチン開発の撤退を発表したこともあり、短期的に株価は冴えない状況。
コロナ経口薬「モルヌピラビル」が米当局に承認されたこともあり、今後要注目ですね。
今回は、そんな米国の製薬最大手メルクについて株は買いか、銘柄分析をしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
DMM株なら米国株取引手数料が0円!
DMM株では、米国株を手数料完全無料で取引することができます。
米国株の取引手数料は、日本株に比べて実は割高…。
しかも大手ネット証券で横並びなんです。
少しでもコストを下げて米国株を取引したい…、そんな方はDMM株が良いかもです。
DMM株は、他の証券会社に先駆けて米国株そして米国ETFの取引手数料が完全無料。
取引手数料0円でお得に米国株を取引をしてはいかがでしょうか?
▼口座開設・維持費無料!▼
5分で申し込み完了!
目次
メルク(MRK)ってどんな会社?
メルク(Merck、MRK)といえば、米国のニュージャージー州に本社を置く、グローバルに展開する製薬企業です。
元々は、ドイツの化学・医薬メーカーであるメルクの子会社として、米国に設立されたのが始まり。第一次世界大戦中に米国での事業と資産が米国政府によって没収されて、1917年に米国の企業として独立したのが始まりです。
そのような経緯もあって、北米においてはMerckとして事業を行っている一方、他の国や地域においては、Merck Sharp&Dohme(MSD)という名前でビジネスを展開しています。
がん治療に使われる免疫薬”キイトルーダ(Keytruda)”、糖尿病治療薬”ジャヌビア(Januvia)”がメルクの主力。この2剤で、メルク売上げ全体の30%を占めています。
2020年の売上高は478億ドル(約5兆円)であり、世界の大手製薬企業のランキングが以下の図で、メルクはアッビィやジョンソン・エンド・ジョンソンに次ぐ世界5位。いわゆる”メガファーマ”と呼ばれる巨大薬品企業の一角となっています。
2010年代はファイザーよりも売り上げが低かったですけれども、既に抜いているんですね。
医薬品業界というのは、ヒットする新薬が開発できるかどうかでメーカーの勢力図が大きく変わって来るんです。
ヘルスケアセクター全体の成長性は高いものの、競争が激しく、訴訟リスクのあることから、個別企業への投資は難しいセクターと言えるでしょう。
次に株価や最近の動向について見ていきます。
メルク(MRK)の株価の状況は?
では早速ですが、メルクの株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。
メルクの株価データ(2024年3月13日現在)を簡単にまとめました。
配当利回りは2.5%程度とヘルスケアセクターの中では高配当の企業といえるでしょう。
ヘルスケアセクターは、高齢者数が増大し、途上国の経済発展で質の高い医療を求める者が増えることを考えると将来性の高いセクターといえます。
メルクの他、ジョンソン・エンド・ジョンソンやアッヴィなども将来期待できる銘柄です。
メルクの株価の推移(チャート)は?
次にメルクの長期チャート(10年)を見ていきます。以下が過去10年のチャートで、比較のためにS&P500も掲載しています。
赤:MRK 水色:S&P500
主力製薬のキイトルーダが収益が大きく伸びていることもあり、2020年2月のコロナショックの前までは年率10%のS&P500とパフォーマンスは遜色ありません。
ただ、新型コロナ拡大の影響で通院や予防医療が先延ばしされた影響もあり2020年の業績は減収減益。
さらに、2021年1月に入って、コロナウイルス用ワクチンの開発を免疫反応が他社製ワクチンより劣っているため中断したこともあり、株価は短期的に冴えない状況でした。
参考記事:米メルク、コロナワクチンの開発中止 効果に見劣り(日経新聞)
一方、2021年末にメルクが開発したコロナ経口薬「モルヌピラビル」が米食品医薬局(FDA)に承認されるとの報道で株価は回復しています。
ライバル企業ともいえるファイザー (PFE)と2年の短期で株価推移を比較すると、コロナワクチンの開発に成功したファイザーと大きく差が出ていましたが、22年以降はメルクの株価の方が調子が良いです。
赤:MRK 緑:ファイザー(PFE)
同じくワクチンの開発に成功しているモルデナの株価は、2021年に入って3倍近くに高騰していることを考えると、ワクチン開発に失敗したことでメルクの株価が下落傾向でした。
薬の開発状況による株価が大きく影響が出るとということですね。
2022年以降、ファイザーの株価が大きく下落している中、メルクは堅調と言ってよいですね。
このように銘柄の特徴には違いがありますから、その違いを踏まえ投資先を検討することで投資の勝率を高めることにつながります。投資理論を知るための、おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
メルクの配当実績は?
次にメルクの配当実績をみていきましょう。過去11年間の実績となっていて、綺麗な右肩上がりです。
配当金は右肩上がりですが、配当利回りも3%近いこともあり株価の上昇だけでなくインカムも期待できる銘柄と言えますね。
2005年〜2010年まで配当金は1.52ドルとなっていましたが、2011年に増配を発表し、以降、連続増配期間は12年。過去5年の平均増配率も9%を超えています。
連続増配の期間は短いですが、実は1970年以降に一度も減配することなく配当金が支払われているんです。
なお、メルクも素晴らしいですが、米国株には他に多くの高配当や連続増配銘柄があります。
配当利回り7%超えの銘柄や60年以上連続増配しているなど素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあるんですね。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
メルクの売上高や利益は?
次にメルクの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。
2015年までは売上高が年々減少していましたが、抗がん剤の免疫チェックポイント阻害薬”キイトルーダ”開発・販売にこぎつけたことから、業績が右肩上がりに上昇しています。このタイプの抗がん剤は小野薬品が販売している”オブシーボ”と同じものです。
少し古いデータですが2018年のキイトルーダの売上高は60億ドルを超えていて、先行するオブシーボと売り上げが遜色がないんですね。これらの免疫系の阻害薬は抗がん剤のトレンドになっていることもあり、2022年までに100億ドルを突破すると言われています。
一方、2020年に入って新型コロナ拡大による影響で、通院や予防医療が先延ばしされキイトルーダ以外の医薬品の売り上げが大幅に落ち込んだことから、前年比で減益となっています。
コロナワクチンの開発にも難航し、2021年に入って撤退に追い込まれたこともメルクにとっては痛手でしたが、コロナの治療薬の開発に重点を置かれました。
米国株に関する情報を効率よく収集するには?
日本ではアクセスしずらい米国株の情報を日本語で配信するオックスフォードインカムレター。
メールアドレスを登録するだけで鮮度の高い情報が無料で送られてきます。
自分も登録してみたところ、おなじみの米国の個別銘柄に関する内容や、米国株による資産形成に関する内容などがタイムリーに送られてきます。
永久に持っておきたい6つの高配当米国株についても知ることができます。
米国株の情報はどうしても乏しくなりがちなので、この機会に登録してみるとよいです。登録は無料です。
なお、オックスフォードインカムレターの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。
メルクの株価の予想は?
新型コロナが収束に向かうのが確実な中、通院医療や予防医療用の薬品の売り上げ回復が見込めることから、今後の株価は期待できると考えています。
コロナワクチン開発失敗の影響で、2021年に入って若干売られすぎな面もあるんですよね。
ちなみにメルクの事業別の収益内訳は、ざっくりと
製薬売り上げ内訳
- キイトルーダ:20%
- シャヌビア(糖尿病治療薬):10%
- 動物用医薬品:10%
- その他薬品
となっていて、免疫系の抗がん剤キイトルーダとシャヌビアの売り上げに占める割合が高くなっています。
製薬企業の業績は新薬の開発状況や訴訟などに大きく影響を受けるので、将来的な業績予想は専門家でも難しいと言われています。
キイトルーダの売り上げが今後も伸びることは確実なものの、コロナワクチンの開発に失敗したこともあり、その他の製薬で巻き返しを図ることができるかがメルクの業績を左右しそうです。
米国株取引手数料ゼロの証券会社
なお、メルクも含めて米国株への投資を考えている方には”取引手数料ゼロ”のDMM株が圧倒的にお得でおすすめです。
米国株は、大手のネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入することが可能ですが、手数料は3社横並びで約定代金の0.45%(最大20ドル)。
日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。
その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
メルクの株は買い時か?まとめ
今回はメルク(MRK)の銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。
米国の製薬大手のメルク。オブシーボと同じタイプの免疫チェックポイント阻害薬”キイトルーダ”が好調に売れていることもあり、業績は右肩上がりで上昇しています。
他方、新型コロナ拡大による外出制限もあり通院・予防医療の先延ばしや、コロナワクチンの開発失敗もあり2020年の業績は現役となり、株価も短期的に冴えない状況が続いています。
キイトルーダの売り上げが今後も伸びることは確実な状況であるものの、その他の製薬で巻き返しを図ることができるかがメルクの業績を左右しそうです。
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
S&P500や米国株にレバレッジ取引
株価指数、外国株、金、原油…などなど。いろんな商品に気軽に投資ができるCFD。最大の魅力はFXのようにレバレッジをかけて取引できること。
特に株価指数CFDはレバレッジをかけたインデックス投資なので、長期的に高いリターンが期待できます。
自分もS&P500CFDに長期投資しています!
CFD取引ならGMOクリック証券!
S&P500、ダウ平均、ナスダックなどの株価指数や米国株にレバレッジをかけて投資できるCFDならGMOクリック証券です。
- 少額資金で5〜20倍の投資が可能
- Apple、Teslaなどの個別株にもレバレッジ
- 金、原油、コーンなどの商品にも投資可能
米国株式市場は長期的に右肩上がり。S&P500CFDやナスダックCFDを長期保有することで少ない資金でも大きなリターンが期待できます。
▼無料で始める▼
※5分で申込み完了!
GMOクリック証券の特徴・評判・口コミについては、姉妹サイトの記事でまとめています。ぜひご覧ください。
>> GMOの評判と口コミを見る(姉妹サイト)
なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
関連記事・おすすめ記事
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事を読まれた方は、以下に紹介する記事もご覧になっています。皆さんに少しでも役に立つよう、米国株の個別銘柄に関連するトピックについて解説しています。ぜひご覧ください。
業績が堅調にもかかわらず株価が割安な銘柄をまとめました。いわゆるバリュー株と呼ばれる銘柄ですが、どれも聞いたことのある企業ばかりです。
米国株といえばイノベーション力に優れたハイテク銘柄や新しいサービスで急成長している銘柄が多いことが特徴です。今後の業績も期待できる米国のグロース銘柄をまとめました。
カード決済で圧倒的なシェアを誇るビザ(VISA)の銘柄分析です。営業利益率が驚異の60%超えとなるなど業績鉄板。強さの秘密に迫ります。
製薬企業は新薬の開発や訴訟に業績や株価が大きく左右されます。ヘルスケアセクター全体の成長は高齢化や人口増、途上国の経済成長から確実な状況でもあり、セクターETF VHTへの投資もありだと考えます。
洗剤や化粧品などの一般消費財で世界最大の売り上げを誇るP&Gの銘柄分析です。63年連続増配など業績鉄板。今後の株価の見込みについて分析です。
ヘルスケア最大手のJNJの銘柄分析です。コロナ拡大でも医薬品や日用品の売り上げ好調で、58年連続の増配を発表。今後の株価の見込みについて分析です。
https://leverage-investment.com/jnj-stockprice-future/
高配当・連続増配の定番中の定番、コカ・コーラの銘柄分析です。業績鉄板のコカ・コーラも2012年以降の売り上げが大幅に落ち込んでいます。その理由について分析です。
米国株を取引するにあたり、日本株に比べて割高な手数料が気になるところです。主要ネット証券会社の手数料を比較。オススメの証券会社はどこか?
ソーシャルレンディングの中でも特に注目されているのがFunds。株のように値動きがないので相場の動きが気になりません。
銀行預金にほとんど利息がつかない中、投資先として有力な選択肢。投資するファンドにもよりますがの年率1.5〜3%程度のリターンが期待できます!
なので、こんな方に特にオススメです。
- 日々の相場の動きを気にしないで投資したい
- 銀行の預金金利は低すぎて使えないと感じている
- 定期預金感覚で高い利回りを得たい
詳しくは以下をクリック!