ヤオコー（8279）の株価が下落傾向ですが、その理由について知りたいです。業績は堅調のようですが、株価推移（チャート）はどんな感じですか？
配当の実績や株主優待についても知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- ヤオコー（8279）の株価の状況は？
- ヤオコーの配当と株主優待は？
- ヤオコーの株価の推移（チャート）はどうなる？
- ヤオコーの今後の株価の予想は？
投資歴20年のかいまるです。日本株を中心に 1,500万円以上の資産を運用しています。
2023年３月期で34年連続増収増益のヤオコー。関東中心の地元密着型スーパーで業績は極めて堅調です。
新型コロナ拡大による巣ごもり需要の増大で、ヤオコーのような食品スーパーの業績は堅調でしたね。
2020年３月のコロナショックの際にもヤオコーの株価はほとんど下落せず、むしろ上昇傾向。しかし2020年の中盤あたりから株価が調整局面に入っています。
今回は、地元密着スーパーとして業績が堅調なヤオコーの株価が短期的に下落している件や業績推移、株主優待などをみていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ヤオコー（8279）は何の会社？
ヤオコーは、埼玉県を中心に関東地方のスーパーマーケットチェーンを運営している会社ですね。2021年３月現在で、スーパーの「ヤオコー」と「エイヴイ」で計181店舗を運営しています。
もともとは、1890年に埼玉県で青果商「八百幸商店」創業されたことが始まり。その後、1974年に「株式会社ヤオコー」に社名変更して今にいたります。
全国展開していない関東ローカルな会社ながら、34期連続増収増益など業績は非常に堅調。地元密着型の経営で地元の主婦をパート社員に積極的に採用し、価格決定や商品の発注を任せるなど独自色の強い経営を行なっていますね。
食品スーパー業界ではダントツの利益率を獲得し、投資家からの人気も高い銘柄です。
この関東地方でスーパーを運営するヤオコーの株は今後買いなのか、株価と業績を見ていきたいと思います。
ヤオコーの株価の状況は？
では早速ですがヤオコーの株価データ（2024年２月２日現在）を見て行きましょう。
株価の指標は、平均よりもちょっと悪いぐらいですかね。配当利回りが１％程度と日本株の中でも低い水準。
PERの目安は13～15倍ぐらいですから20倍というのは指標的にちょっと高い水準です。
同業の地方スーパーチェーンと比べて見ると、
- アークス：16.18倍
- ベ ル ク：10.89倍
となっていて、同業他社と比較しても高い水準と言えそうです。
ヤオコーは地方スーパーの中では個人投資家に人気の銘柄ですが、業績も安定しているものの、大きな成長が見込めないということもあり株価の過熱感はないですね。
新型コロナ拡大による外出制限がありヤオコーだけではなく、セブン・アイも含めて小売や百貨店業界の業績は厳しいですね。
ヤオコーの配当実績は？
次にヤオコーの配当実績を見ていきましょう。好調な業績もあり増配傾向ですね。
業績が安定していることもあり配当金は増配傾向です。23年３月期も５円増配したことで、35期連続増配となっています。
2021年３月は創業130周年記念ということで13円の記念配当が含まれているんですね。
直近の配当性向も22％程度なので、余力十分なレベル。ヤオコーの配当方針を見ると、
当社は、株主の皆さまへの利益還元を経営の重要課題のひとつと位置づけており、収益状況に対応した配当を行うことを. 基本方針としております。
としているので、特に配当性向などの目標は立てていないですね。
連続増配実績や配当性向20％程度ということを考えると、今の売り上げが続くうちは減配となる可能性は低いといえます。
まあ過去の実績を考えると減配はないと思いますが、配当性向が極めて高いこともあり、配当金の伸びはあまり期待できない銘柄といえるでしょう。
なお日本株の中には、減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ヤオコーの株主優待は？
次にヤオコーの株主優待を見ていきましょう。
株主優待はスーパーで利用できる商品券又はオリジナルミネラルウォーターが年２回もらえます。
お買物優待券は、ヤオコー各店の直営売り場にて1,000円以上の買物につき、1,000円ごとに1枚（100円）利用することができます。
ヤオコーを良く利用される者にとっては使い勝手の良い優待ですね。ヤオコーが近くにない株主はミネラルウォーターを選択することになりますね。
次にヤオコーの株価推移と業績を見ていきましょう。
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ヤオコーの株価の推移（チャート）は？
続いてチャートを確認していきましょう
業績堅調で27年連続増配のヤオコー。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか？
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
ヤオコーの長期チャート
以下は過去のチャートです。
2015年から2019年末ごろまで株価は横ばい傾向でしたが、長期的に大きく伸びていますね。
2012年ごろに1400円程度だった株価が、2015年中頃に7000円を超える水準まで上昇していますね。３年半で株価５倍ですから十分すぎるパフォーマンスです。
短期的に一本調子で上げてきた反動もあり、20年半ばごろから株価は横ばい傾向。ただ、その後の株価は9000円の大台を突破する勢いで上昇しています。
ヤオコーの短期チャート
以下がヤオコーの１年チャートです。短期的には株価は右肩上がりで上昇しています。
コロナショックによる巣ごもり需要をとらえて株価が大きく上昇した反動で、
・2020年８月：8700円
・2021年５月：6770円
となって2000円近く下落していますね。
20％以上の下落ですから、株価は短期的には調整局面に入りましたが、直近の株価は6000円を下値に下げ止まり。
その後は8500円を突破する水準まで上昇に転じています。
なお、このように株は値動きが大きくリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は１株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう？少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。
詳しくは以下の記事にまとめています。
次にヤオコーの業績を見ていきます。
ヤオコーの業績は？
34年連続で増収増益
ヤオコーの売上高と利益の推移は以下のとおり。完全な右肩上がりで34年連続で増収増益、業績的には文句のつけようがありません。
競争の激しい小売スーパー業界で、ここまで業績が堅調なのは地元密着型の経営がうまく行っているということですね。
2022年3月期決算も増収増益となっています。
新型コロナによるまん延防止措置で「外出自粛」や「巣ごもり需要」が発生した結果、スーパーを利用する客の買い上げ点数が増加したことが要因。
また、「和光丸山店」など新規立地店舗の売り上げが好調でした。24年３月期も増収増益が予想されています。
キャッシュフローは直近３年でプラスになっているので財務的には全く問題ないですね。
最近の株価が下落した理由は？ヤオコーの株は買い？
業績堅調で2020年８月ごろまで株価が上昇傾向だったヤオコーですが、一旦株価は下落しましたが、その後は上昇に転じています。
株は買い時でしょうか？
最近の株価が下落していた要因
主な要因としては、
・株価急上昇の反動
地元密着型のスーパーということで大きな成長はないものの、業績が極めて堅調なこともあり、また新型コロナ拡大による巣ごもり需要もあり、2019年末から株価は大きく上昇していました。
なので、2020年中頃から20％程度の調整したのは、株価上昇の反動で株価の調整が入ったためですね。
ヤオコーの株は買い時？
34年連続増収増益のヤオコーも、自分は、長期投資を前提としてヤオコー株の買いは推奨しないですね。
理由としては、
・地元密着型スーパーで成長余地が限られる
・34年連続増収増益も配当利回りが低い
ということ。
直近の業績も堅調であることはに間違いありませんが、少子高齢化や人口減少ということを考えると、海外への進出が困難な小売スーパーの成長余地は極めて小さいといえます。
さらに、小売スーパーはイオンやセブン・アイなどの大手やドンキーホーテーや業務スーパーなどのディスカウント型小売店との競争も厳しいことに加えて、他の地域にも似たような地元密着型スーパーが展開していますから、今後の出店余地も極めて限られると言えるでしょう。
配当利回りが高ければ、世界経済の動向に影響を受けずらい業績堅調内需株ということもあり配当再投資すると効果的かもですが、利回り1％程度だとちょっと手が出ないですね。
なので、長期保有前提だと、今後の大きな成長は今後期待できない銘柄といえそうです。
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「ヤオコーの株価下落と株主優待」まとめ
今回はヤオコーの株価と株主優待ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
地元密着型のスーパーを展開していて売り上げは堅調。既存店売上高も昨年に比べて100％を超えており、直近の業績も問題ありません。34年連続増収増益と、個人投資家からの人気も高い銘柄ですね。
他方、今後の成長という観点で行くと、少子高齢化や安売り競争が激しい業種ということを考えると成長余地が乏しいと言わざるを得ません。
今のところ業績的に問題はないですが、長期的にはあまりおすすめできない銘柄であると考えます。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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