小松製作所(6301)の今後の株価はどうなるのか気になります。将来性はあると思うのですが…
短期的にコマツの株は下落しているようですが、理由を知りたいです。株は買い時ですか?
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 小松製作所(6301)の株価の状況は?
- 小松製作所(コマツ)の配当実績は?
- コマツの株主優待は?
- コマツの株は買い時?
世界2位の建設用重機のメーカーの小松製作所(コマツ)。
ホイールローダーや油圧ショベルなど、建築工事で不可欠な建設用重機を生産しており、国内メーカーの中でも利益率が高く、世界的にも競争力のある優良企業と言われています。
一方、コマツの株価は2018年から長期的に下落傾向で、一時的に株価は高値の半値以下に落ち込みました。
在宅勤務とリモート会議の急速な普及で、人々の動きに大きな変化があった2020年。そしてコロナ収束でコマツの業績も堅調に推移しています。
今後どうなるのか、コマツの株価と業績について分析していきます。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
小松製作所(6301)はどんな会社?
小松製作所(コマツ)は、世界2位の総合建設機械メーカーで、油圧ショベル・ホイールローダー等の建設機械・車両(掘削機械、積込機械、整地・路盤用機械、運搬機械、運搬車両)、鉱山機械(坑内掘・露天掘)が主力です。
売上高の約9割は建設機械・車両そして産業機械となっています。建設機械の日本でのシェアは1位、世界でも米国キャタピラー社に次いで2位の規模を誇ります。
新型コロナウイルスの影響を受け、2020年、2021年度3月期の2か年連続でロックダウンの影響で、売上も利益も下がったが、まだ1,000億円以上の当期利益を保っています。
そして、2022年3月期には、過去最高益の2019年3月期に迫る回復を見せると予想されています。
小松製作所(コマツ)の株価の状況は?
コマツの株価は2018年の1月15日に最高値4475円を付けた後、コロナの世界的パンデミックで各国でロックダウンを行った影響からはさすがに逃れられず、売上、利益ともに2期連続後退を余儀なくされています。
しかし、2020年3月19日に1507円で、底打ちし、反転中。株価は上昇傾向です。
基本データ
2024年3月4日現在の株価データは以下のとおりです。
自己資本比率は50%を超えていて、世界の機関投資家は放っておかない超優良安定成長株です。投資家やエコノミストからの評価は高いですね。
コマツの株価も短期的に好調ですが、電子部品の村田製作所や産業用ロボットを製造・販売するファナックの業績も好調です。
株は買い時か?記事をまとめていますので、ぜひご覧ください。
コマツの配当実績は?
続いて配当履歴を見ていきます。以下がコマツの配当金の実績です。
配当利回りは3.5%超えとまずまずの水準です。
ただ、米中貿易摩擦の影響がでた2020年3月期、そして新型コロナ拡大による建機需要の低迷で業績が悪化した2021年3月期と、2年連続の減配に追い込まれています。
建設機械の売り上げは景気の動向に特に敏感なので、業績や配当が安定しないという点は覚えておいて良いですね。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
コマツの株主優待は?
コマツの株主優待は、“オリジナルミニチュア(非売品)”がもらえます。3年間の保有が条件となりますが、限定ミニチュアなので好評のようです。
2021年は100周年記念の感謝品として日本のブルドーザーの元祖G40 コマツ1型均土機のミニチュアが贈呈されました。
これまでの”ミニチュア”の履歴は以下のとおりです。
- ハイブリッドロードホールダンプ(2022年)
- PC30E-5 バッテリー駆動式ミニショベル(2021年)
- アーティキュレートダンプトラック(2020年)
- フォークリフト(2019年)
- モーターグレーダー(2018年)
- 大型ダンプトラック(2017年)
- ホイールローダー(2016年)
- ICT油圧ショベル(2015年)
- ICTブルドーザー(2015年)
限定ミニチュアはもともと、自動車オーナー向けのサービスで一般的ですが、株主優待では珍しいですね。面白いアイデアです。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本3選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次に株価の推移と業績の状況をチェックしていきましょう。
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コマツの株価のチャートは?
チャートを確認していきましょう。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートと直近2年の短期チャートを見ていきます。
コマツの長期チャート
以下は長期チャートです。景気敏感銘柄らしく、株価も循環型になっています。
長期的には上昇傾向ですが、2018年1月15日につけた4150円をピークに株価下落が始まり、新型コロナ拡大による緊急事態宣言で株価が大きく下落しました。
世界的な外出制限もあり、建設工事もままなりませんでした。これは1メーカの努力では、どうにもなりません。
一方、コロナ収束に伴い株価は回復しています。
コマツの1年短期チャート
以下がコマツの1年短期チャートです。
円安や鉱山機械の需要増、そして値上げが寄与して業績が堅調なこともあり、株価は短期的に上昇傾向です。
なお、株は値動きが大きい、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次にコマツの業績を見ていきます。
コマツの業績推移は?
過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおりです。
米中貿易摩擦の影響や新型コロナ拡大の影響で2019年3月期をピークに業績が落ち込みました。
2020年の新型コロナによるロックダウンが世界中で起こり、在宅勤務・リモート会議の普及の影響で他の建設インフラ企業同様、売上高や利益も赤字転落。
一方、2022年3月期は、コロナ収束により工事・建設用建機の需要が戻ることが予想されることから、増収増益となりました。綺麗なV字回復です。
建築用建機の売り上げは景気の動向に影響を受けやすいことから、コマツは景気敏感株の代表的な銘柄ですね。
反対に通信株や医薬品株は景気の動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
「コマツの今後の株価は?売り時?」まとめ
今回はコマツの株価の分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は売りかについて述べてきました。
過去も現在も未来もコマツの成長を支えるのは、都市開発のインフラです。
未来はどうでしょう。先進国も発展途上国も都市開発の需要は確実に伸びるはずです。
KOMATSU WAYが守られる限りだとだとコマツの株価の今後の展開は、これまでとまったく同じと想定します。
大きなボラティリティを伴いつつ、長期的に上昇していくことが期待できます。50年で40倍ぐらいが目処だとすると、もったいなくて、売れないですね。
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