村田製作所(6981)の株価の推移や今後の見通しについて知りたいです。21年に入ってから株価が上がらないようですが、なぜですか?
10年長期チャートや、配当の実績、株主優待などについても知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 村田製作所(6981)の株価の状況は?
- 村田製作所の配当と株主優待は?減配リスクは?
- 村田製作所の株価の推移(チャート)はどうなる?
- 村田製作所の株は売り時?株価は上がる?今後の株価の予想は?
電子部品世界トップシェアの村田製作所。コロナショック以降大きく株価が上昇した反動もあり、短期的に株価が停滞していますね。
配当利回りは1.6%と低いですが、ここ10年で減配は一度もなく増配傾向。
米中貿易摩擦の影響で、電子部品メーカーは厳しい状況が続いていて、村田製作所は2020年3月期の業績は減収減益となっていました。
一方、新型コロナの影響が多少でたものの、スマホ向け基地局などの5G需要の本格化や巣ごもり需要によるゲーム用電子部品が好調ということもあり業績が改善しています。
AIや5Gといっても、これらの性能は結局のところ電子部品に依存しています。将来性の観点からも欲しい銘柄の一つですね。
今回は、村田製作所の業績も含めて株価の今後の見通しについて見ていきます。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,500万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
村田製作所(6981)はどんな会社なの?

村田製作所はセラミックコンデンサーなどの電子部品の製造や販売を行う会社です。
スマートフォンやパソコン、家電、自動車や医療機器にいたるまで様々な電子部品が使用されていますが、この電子部品を扱う業界の中では世界トップクラスの売り上げを誇ります。
海外の売上比率が非常に高く90%を超えるグローバル企業で、売上高1兆円以上の企業でトップの海外比率!
特筆すべきは、世界シェア1位の製品を数多く保有することですね。例えば、スマホなどに用いられる
- 積層セラミックコンデンサ 世界シェア35% 世界1位
- wi-fiモジュール 世界シェア60% 世界1位
となっていて、それ以外の製品でも高いシェアを占めています。
電子部品は中国や台湾、韓国などのメーカーが安くて性能の高い製品を販売するなど、追い上げの激しい分野。
にもかかわらず高いシャアを占めているのは、これらの競合と比べて圧倒的に製品が優れているということでしょう。
次に、そんな競争の激しい業界で圧倒的なシェアを占める製品を製造する村田製作所の株価を分析します。
村田製作所の株価の状況は?
では早速ですが村田製作所の株価データ(2022年5月30日現在)を見て行きましょう。

株価の指標に関しては、パッと見た感じ”悪くないな”というのが率直な感想。特に特筆すべき点はないですかね。
株価は8200円程度ということで、100株単位だと82万円の資金が必要です…かなり資金が必要ですね。LINE証券で1株ワンコイン投資するのもありかと思います。
参考記事⏬
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配当利回りは1.4%で、日系企業の平均と同じくらいの水準です。PERの目安は13~15倍ぐらいですから18倍というのは多少割高な水準ですね。
ただ、同業他者のPERと比較してみると、
- 京セラ:19.16倍
- ローム:18.2倍
- TDK:16.44倍
となっていて、村田製作所のPERは必ずしも割高とはいえないですね。
電子部品を扱う業界の中では世界トップクラスの売り上げということもあり、今後の成長に対する投資家からの期待も高いのでPERも割高ということなのでしょう。
村田製作所の株価は好調ですが、工場自動化のキーエンスや産業用ロボットを製造・販売するファナックの業績も好調です。
株は買い時か?記事をまとめていますので、ぜひご覧ください。
村田製作所の配当実績は?
続いて配当実績を見ていきますね。以下が村田製作所の配当金の実績です。

過去5年間で73円→130円と1.5倍以上に増配しており、まずまずのパフォーマンスです。
注目すべきは、チャイナショックのあった2015年頃でも配当金を増配していますね。実は村田製作所、過去10年間で減配が一度もないんですね。
配当性向も20%〜35%程度と余力十分。全く無理がありません。
村田製作所の配当方針を見ると、
長期的な企業価値の拡大と企業体質の強化を図りながら、1株当たり利益を増加させることにより配当の安定的な増加に努めることを基本方針
としているので、利益を増えている限りは増配を目指すということですね。素晴らしい!
また2023年の配当予想は150円となり増配が見込まれています。
過去の実績、配当性向から見ても減配の可能性は極めて低い銘柄といえますね。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。

村田製作所の株主優待は?
着実に配当金を積み増している村田製作所。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
しかし現在のところ、
村田製作所は株主優待を実施していません。残念です…。
まあ電子部品をもらっても何も使えないですからね。株主還元は配当金を中心に行うということなのでしょう。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本3選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。

村田製作所の株価の推移は?10年&短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
電子部品業界で世界トップシェアの村田製作所ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
村田製作所の長期(10年)チャート
以下は過去10年のチャートです。
最近は停滞気味ですが、この10年間でしっかりと株価は上昇しています。
2013年ごろまで2000円程度だった株価が、アベノミクスもあり2015年ごろに7000円程度の水準まで上昇していますね。
3年足らずで株価3倍以上ですから配当金が増配していることも考えると十分すぎるパフォーマンスをいえるでしょう。
その後は、チャイナショックもあり株価は下落。2016年以降は4000円〜6500円程度のレンジで株価は推移しているのがわかります。
村田製作所は海外売り上げが9割を占め、特に中国企業への売り上げ割合が大きくなってますから、米中通商協議を巡る報道などで株価が上下しやすくなっているんですね。
村田製作所の2年チャート
以下が直近2年間のチャートです。
方向感がなく4000円から6500円のレンジで推移していた株価も、コロナショックのあった2020年以降、大きく上昇しています。
チャート的には7000円あたりが明確な抵抗線となっていましたが、2020年後半にブレイクして1万円の大台を突破しました。
しかし21年に入って株価は上がらない状況が続いていますね。コロナショック以降、大きく株価が上昇した反動もあり、株価は停滞しています。
世界的な金融緩和で資金が株式市場に流れている側面もありますが、ワクチンの普及で新型コロナ収束による経済活動の正常化が期待されていて、景気敏感株の村田製作所の株価が上昇しています。
なお、株は値動きが大きい、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

この状況はしばらく続くのか?次に村田製作所の株価が下落する理由を見ていきます。
村田製作所の株価は長期的に上昇傾向?
村田製作所の株価が好調なのは、チャイナショックや米中貿易摩擦などによって低迷していた業績が2019年以降にV字回復していることですね。
これは業績推移を見ると良くわかります。以下が過去5年の売上高、営業利益、純利益の推移。


20年は一旦売り上げが減少しましたが、コロナショック後の2021年3月期の業績が大きく回復しています。
すごもり需要の増大で、ゲーム機やパソコン向け電子部品が好調に推移しているためですね。
一方、2017年および18年は、大きく利益が落ち込み2年連続で減益となリマ下が、これはチャイナショックや米中貿易摩擦により中国企業の需要が大きく減ったことによるものです。
そもそも電子部品などの業界は景気の動向に影響を受けやすい景気敏感銘柄なんですね。
2015年後半以降に株価が大きく下げて、レンジ相場が続いているのも、中国経済の減速、ひいては世界経済の減速懸念が、かなり根強かったです。
フリーキャッシュフローも2018年ごろは低迷しているのがわかります。

2021年業績は大幅増益
村田製作所の21年業績は前期の20年に比べて大きく伸びていますね。

新型コロナ収束の期待から、自動車やパソコン、スマホ関連の需要が拡大。操業度益やコストダウンも寄与して大幅増益となっています。
なお、電子部品銘柄は景気の動向に業績が左右される景気敏感セクターですが、反対に通信株や医薬品株は景気の動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
銘柄分析にはマネックス証券の銘柄スカウターが秀逸!
今回の記事は、マネックス証券の銘柄スカウターを用いて分析を行いました。
株で収益をあげるには銘柄分析は必須。主な特徴をまとめると、
- 過去10年間の売上高や利益を通期並びに四半期毎にグラフ化
- キャッシュフロー等の財務指標も過去10年分グラフ化
- PER・PBR・配当利回りといった指標の過去推移を可視化
- 業績ニュースや適時開示を一覧表示
- 複数銘柄を一覧で比較可能
ということです。
正直言って、これだけの機能を無料で利用できるのは驚きだし、他の主要証券会社と比較しても明らかに優れています。
自分も、とあるサイトの有料情報を活用していたこともありますが、それと比較しても銘柄スカウターの機能の方が使いやすいです。
この銘柄スカウター。マネックス証券に口座を開設していれば無料で活用できるんですよね。
詳細は以下の記事にまとめています。ぜひご覧ください。

株価が上昇している村田製作所。株は買い時?
世界的な景気回復期待で業績好調の村田製作所。株は買い時でしょうか?
自分は値動きが荒くて配当利回りの低い景気敏感株は好みではないのですが、村田製作所の株は購入を検討しても良いのではと考えています。
理由を端的に言えば、
・増配傾向で、過去の実績から減配の可能性が低い
・電子部品業界は日本メーカーが世界的に競争力のある数少ない分野
・日本以外の売り上げが9割以上
・スマホなどの5G需要が本格化
・ワクチン普及によるコロナ収束で経済活動正常化
ということですね。かなり追い風が吹いていることは間違いないです。
村田製作所の配当利回りは低いですが、チャイナショックの影響による減益があっても減配せずにむしろ増配しているんですよね。
2021年通期の配当予想も増配が見込まれています。
減配可能性が低いというのは、インカム目的の長期投資にとって必須条件の一つ。加えて、今流行りのAIや5G技術、自動運転技術だって、これらの性能は結局のところ電子部品に依存するんですよね。
村田製作所の世界シェアが極めて高いのは、中国や台湾のメーカーでは性能が追いつかないことが理由の一つ。5G需要の本格化により業績の向上も期待できそうです。
今後、GAFAや中国巨大企業の存在感はますます大きくなるのは確実ですが、性能の高い電子部品の需要は絶対になくならないことを考えれば”長期的には村田製作所への投資はあり”と考えます。
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「村田製作所の株価はなぜ上昇?」まとめ
今回は村田製作所の株価がなぜ上昇ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
電子部品業界で世界トップシェアの村田製作所。チャイナショックや米中貿易摩擦による中国経済の減速で株価は停滞していましたが、5G需要の本格化などもあり1万円の大台を突破しました。
将来的にはAI、5G、自動運転技術などの進展により、高い性能をもつ電子部品の需要は増大することは確実。村田製作所の今後の業績にはわりと期待できると考えます。
世界経済の動向に敏感な景気敏感銘柄ですが、過去10年に減配もなく増配傾向。長期保有にはオススメできる銘柄といえます。
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