出光興産の株価が下落しているようですが、なぜ安いんですかね？業績がヤバいことになっているようですが…
出光興産株は買うべきか、将来性や今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 出光興産はどんな会社なの？
- 株価の状況や配当実績、株主優待は？
- 出光興産でやばい？潰れるのか？
- 出光興産の株価推移は？なぜ安い？
- 今後の株は買い時か？
高配当銘柄として人気の出光興産ですが、株価が長期的に低迷しています。株価は短期的に急落することも…要因としては、
・景気後退懸念による原油価格の下落
・脱炭素意識の高まり
ですね。
資源銘柄ということで出光興産の業績は底堅いものの、脱炭素・カーボンニュートラルの流れもあり長期的に株価は冴えない状況が続いています。
さらに2023年に入って世界的に金利が上昇している中、景気後退懸念が根強く、原油価格が急落しており、出光興産の業績も悪化しています。
今回は、そんな出光興産株を買うべきなのか？業績悪化でヤバいのか？潰れるのか？分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
出光興産はどんな会社なの？
出光興産は石油精製・石油販売の最大手のひとつ。国内石油販売業界シェア第２位です。
日本全国でガソリンスタンドを運営しているので、車を運転されている方にはおなじみの会社かと思います。
2019年に昭和シェル石油を経営統合により完全子会社化。2021年より、全国のガソリンスタンドのブランド名を「apollostation」（アポロステーション）」へ統一しました。
他にも、原油の精製、石油化学製品の製造、石油資源の開発などを手がけています。
”海外で調達した原油をタンカーで日本まで運び、原油を燃料や化学品へ造り変え、それを消費者へ販売”。資源開発、輸入・精製・販売を一貫して行なっているんですね。
出光興産は、売上の８割近くが原油調達、石油製品の製造・販売となっているため、業績は原油価格の動向に大きく左右されます。
出光興産の株価の状況は？
では早速ですがの株価データ（2023年６月22日現在）を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”まずまずかな”というのが率直な感想。
配当利回りも４％を超えているということで、石油関連企業らしい高配当銘柄となっています。
出光興産は資源高もあり好調ですが、同業のエネオス（ENEOS）も好調です。株は買いか分析していますので、ぜひご覧ください。
出光興産の配当実績や株主優待は？
続いて配当実績を見ていきましょう。以下が出光興産の配当金の実績です。
多少の凸凹がありますが、配当金は増配傾向ですが、近年は１株あたり120円が続いています。2022年に50円増配していますが、これは創業110周年の記念増配です。
24年も120円の予定で配当利回りは４％超え。石油関連銘柄らしい高配当ですが、増配はあまり期待できないですね。
出光興産の配当方針を見ると、
既存事業の強化と将来の事業展開に向けた戦略投資、財務体質の改善および業績のバランスを勘案し、安定的な配当を実施
となっていて、特に数値目標は設定されていません。
配当性向は14％程度で余力は十分なので、原油価格が大きく下落しない限りは、安定的な配当が期待できそうです。
なお、株主優待はありません…。残念です。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
出光興産の株価推移は？株価は急落？
続いてチャートを確認していきましょう。石油開発の最大手の一つ出光興産。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか？
結論から言うと、
- 2024年３月期は大幅な減収減益見込み
- 原油価格の急落による業績悪化
により短期的に株価は下落傾向です。ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきましょう。
長期10年チャート
以下は過去10年のチャートです。2015年半ばをピークに株価は長期的に下落傾向です。
高い成長が見込まれないこともあり、株価は長期的に横ばい傾向ですね。
原油が高騰した2018年後半ごろには6000円を突破する場面もありましたが、その後は2000〜4000円程度で推移しています。
短期チャート
以下が出光興産の２年チャートです。短期的に株価は上昇傾向です。
2023年に入って原油価格が下落しており、出光興産の業績は悪化する見込み。株価も素直に下落傾向です。
22年後半には１バレルあたり100ドルを超えていた原油も、23年６月には70ドル程度まで急落しています。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は１株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう？少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次に出光興産の業績を見ていきます。
出光興産の業績はヤバい？潰れる？
続いて出光興産の業績を見ていきます。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。資源株ということもあり、業績は底堅いですね。
2020年３月期は、新型コロナの感染拡大と世界経済への影響が深刻化する中、原油価格が大暴落したことから、出光興産の業績も赤字に転落しています。
WTI原油先物価格がマイナス価格になったことも記憶に新しいところです。
その後、新型コロナ収束に伴うインフレの影響で、原油価格が高騰したこともあり、売上高が大きく伸びています。
出光興産は、売上高の８割近くをガソリンやプラスチック原料などの石油精製品の販売で占められているので、原油価格の動向に業績が左右されやすい事業構造となっています。
2022年以降は、世界的なインフレ鈍化や景気の減速懸念が高まっていることから、原油価格が急落しており、出光興産の業績も悪化しています。
また、キャッシュフローについてガソリンなど原油精製品の需要は堅調ですので、財務状況については、わりと安定しています。
なお、出光興産は資源株で業績は底堅いものの原油価格に業績が大きく依存します。
一方、通信株や医薬品株は景気動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
出光興産株は買い時？ヤバい？潰れる？
石油精製・石油販売の最大手のひとつ出光興産。原油価格の下落により短期的に業績が低迷しており株価も冴えない状況が続いています。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、出光興産株はインカム期待の長期投資の観点からは買いを検討しても良いと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・原油需要は底堅い
・資源株で経営破綻の可能性は低い
・株価は長期的に横ばいも高配当
ということですね。
そもそも資源株は株価の短期的な値上がりを期待するような銘柄ではなく、長期的な安定した配当を期待して投資するものです。
原油価格に株価が左右されやすいというデメリットがありますが、少なくとも原油需要がなくなることは当面ないといって良いでしょう。
普通に考えれば経営破綻する可能性はほとんどないと言って良いかと思います。
株価は長期的に横ばいが続いていますが、配当利回りも４％程度で安定の高配当です。
石油関連事業ということで業績が底堅いこともあり、インカム目的で長期保有するのであれば投資はありかと考えます。
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「出光興産の株価が急落…やばい？」まとめ
今回は出光興産の株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
石油精製・販売の最大手のひとつ出光興産。23年に入って景気後退懸念による原油価格の下落により業績が低迷していて、株価も冴えない状況が続いています。
他方、資源株は株価の短期的な値上がりを期待するような銘柄ではなく、長期的な安定した配当を期待して投資するもの。配当利回りは４％超えと魅力的な水準です。
少なくとも石油需要がなくなることは当面ないので、普通に考えれば経営破綻する可能性はほとんどないと言って良いかと思います。
資源銘柄らしい高いインカムを期待しつつ長期保有する。出光興産株はそんな銘柄といえそうです。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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