ゼンショーホールディングス(7550)の株価は過去に暴落しているんですかね?なぜ?すき家やはま寿司の売り上げは好調のようですが…。
ワンオペ騒動もありましたが、業績はやばいですか?株は買い時かも知りたいです?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- ゼンショーホールディングス(7550)の株価の状況は?
- ゼンショーの配当と株主優待は?
- ゼンショーの株価の推移(チャート)は?
- ゼンショーの株価が暴落しやすい?やばい?
- ゼンショーの業績の見通しや株価を予想は?株は買い時?
投資歴20年のかいまるです。日本株を中心に2000万円以上の資産を運用しています。ゼンショーも優待目的で保有して8年経過しますね。
株価も長期的に安定していて、暴落などの大きな値崩れはしていません。
外食産業は人件費などのコスト増を価格に転換できませんでしたが、最近では潮目が変わって高価格の季節メニューの売り上げが好調なんですよね。
2014年のワンオペ騒動も落ち着き、やばい状況からは完全に脱却。優待も魅力的ですから、長期保有前提ならゼンショー株は買いだと考えています。
今回は、そんな飲食業界最大手でもあり、優待で人気のゼンショーホールディングスの銘柄を分析します。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ゼンショーホールディングス(7550)はどんな会社?
ゼンショーホールディングスは、関東を地盤に牛丼のファーストフードチェーン「すき家」や回転寿司の「はま寿司」などを経営している会社。
ファミリーレストラン「ココス」や「ビックボーイ」など多くのチェーンを全国に展開していますね。国内だけでなく、海外事業ではすき家を中国やタイなど8つの国と地域で展開。
ゼンショーは日本の外食産業でトップの売上高を誇る企業です。ちなみに社名の由来は「全勝」。全ての戦いに勝つのだという創業者の意気込みが伺えますね。
ゼンショーの創業者は吉野家の出身なんですね。30年遅れて創業しましたが、売り上げは既に吉野家より2倍近くの規模となっています。
外食産業は、人件費や材料費の高騰などで苦しい状況が続いていますが、ゼンショーの株価や売上高はどのようなものになっているのでしょうか?
以下、詳細に見ていきます。
ゼンショーの株価の状況は?
ゼンショーの株価データ(2024年4月5日現在)を簡単にまとめました。
配当利回り1%に満たない程度なので、それほど高い水準とは言えないですね。
また株価が割高か割安かを示すPERの推移は平均で30倍程度。目安は13~15倍ぐらいですから、割高な水準です。
ただ外食系の優待銘柄は個人投資家の人気を集めやすいため実力以上に株価が買われる傾向にありますね。同業外食チェーンのPERを見てみると、
- 吉野家 :36倍
- 日本マクドナルド:28倍
- すかいらーく:38倍
程度となっていてゼンショーのPERが高い水準とは言えないですね。
ゼンショーの株価の推移(チャート)は?
次にゼンショーの株価推移を見ていきますね。以下は直近5年のチャートです。
綺麗な右肩上がりのチャートですね。優待人気もあり堅調に株価は上がっています。
株価は上下していますが値動きは他の銘柄と比較してもマイルドで暴落しやすいといったことはないですね。
2015年ごろ1,000円程度だった株価が2018年には2,500円に届く水準まで上がっています。外食優待銘柄ということを考えると十分すぎりパフォーマンスです。
自分は株価が800円ぐらいだった頃にゼンショーを500株保有していましたが、”ワンオペ”問題が騒がれて業績不安があったため100株を残して売ってしまいました。
その時から株価は約3倍…。外食優待銘柄の値動きは理屈じゃ測れません。
短期チャート
以下がゼンショーの直近1年チャートです。1年間で短期的に株価は上昇しています。
他の銘柄同様、2020年に入ってコロナショックにより2400円→1800円まで暴落しましたが、その後株価は回復。
22年に入って世界的に株安となっている中、ゼンショーの株価は22年4月に3000円の大台を突破、そして23年以降は、7000円を突破するなど短期的に上昇傾向です。
21年末に主力の牛丼「並盛」を50円値上げして400円にするなど、インフレが進む中、牛丼の値上げが浸透して売上が伸び続けていることが好感されて買いが入っています。
このように株は短期的に大きく下落するのでリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次にゼンショーの業績を見ていきましょう。
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ゼンショーの業績は?本当にやばいの?
売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり(単位:百万円)。
これらの推移を見ると、
・売上高は長期的に右肩上がりで上昇
・利益は2015年3月期に赤字も、その後V字回復
・牛丼の値上げが浸透し23年は増収増益
ということがわかります。
原材料費がインフレで上昇している中、牛丼などの価格転嫁がうまくいっているんですね。
ワンオペ問題でやばい状況に
2014年ごろはすき家で深夜に従業員1人で営業を行う、いわゆる”ワンオペ”が問題となり深夜営業の休止に追い込まれました。
赤字決算に追い込まれたことを考えるとゼンショーの業績にとって相当のインパクトがあったということで、やばい状態だったといえるでしょう。
この問題がひと段落すると利益は黒字に回復。ただ売上高に比べて利益に伸び率が低いのは、人件費と材料費の高騰のためです。
一方、2020年3月期の業績は増収増益となっています。21年末に主力の牛丼「並盛」を50円値上げして400円にするなど、牛丼の値上げが浸透して売上が伸びています。
人件費・材料費の高騰や消費者の節約傾向から外食産業は価格にコスト高を転嫁できない状況が続いてきましたが、少し環境が変わりつつありますね。
やばい状態からは完全位脱却しているということです。
ゼンショーの配当実績は?
以下が過去の実績と会社予想です。配当金は2015年に無配に陥りましたが、その後回復してますね。
配当は右肩上がりですが、利回りが1%弱とそれほど高くありませんが、新型コロナの影響があった21年3月期も配当を20円で維持しています。
業績が好調ということもあり、24年3月期は16円増配して、1株あたり40円の配当を予定しています。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
ゼンショーの優待は?
優待は「ゼンショーの株主優待は超魅力的」にまとめたとおり、100株以上所有で保有株式数に応じて「株主様お食事ご優待券(500円券)」がもらえます。
すき家はもちろんのこと、ココス、はま寿司やジョリーパスタなどの系列チェーンで利用することができます。
保有株式数が増えていくともらえる食事券も増えていくタイプですね。3月末(発送6月)と9月末(発送12月)、以下の保有株式数に応じて食事券が年2回届きます。
最大で3万円もらえるのは随分と太っ腹な優待ですよね。これが年2回届くわけですから優待銘柄として人気の理由もわかります。
株価が好調のゼンショー|株は買い?
業績の推移などを考えるとゼンショー株への投資は検討に値すると考えます。理由としては、
・PERが競合チェーンに比べて高いわけではない
・株主優待が魅力的
・値上げの浸透で売り上げや利益が上昇傾向
ということ。
最近、ゼンショーだけじゃなくて吉野家やすかいらーく、日本マクドナルドなどの業績が好調なんですよね。
これまではデフレ経済の影響や消費者の節約傾向でコスト高を価格に転換できない状態が続いてきたけれでも、高価格帯の商品が売れています。
例えば吉野家は860円のすき焼き重が品切れになるぐらい売れているし、他の外食チェーンも単価の高い季節メニューが好調に売り上げを伸ばしているんですよね。
なので消費者もだんだんと節約疲れみたいなものが出始めていて、どうせだったら良いものを食べようという機運が出てきています。
さらに21年末に実施した牛丼の値上げも浸透してきて、売り上げも伸びていますです。
もともと外食株は不景気になっても売り上げが落ちにくい、いわゆる”ディフェンシブ”銘柄。魅力的な優待がもらえることを考えると、長期保有を前提とすれば十分に買いを検討して良いと思います。
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「ゼンショーの株価は暴落しやすい?」まとめ
今回は、ゼンショーの株価は暴落しやすい?ということで、株価の推移(チャート)、配当実績や株主優待、株は買いかなどについて述べてきました。
ゼンショーの株価の推移を見ると長期的には堅調そのもの。下落局面はありますが暴落というほど酷くはなく、全体的に右肩上がりです。人気の株主優待と堅調な業績が、株価の上昇を支えているといえますね。
最近ではその他の外食チェーンも含めて高価格帯の商品が売れており、人件費の高騰などのコスト増を吸収しています。
この流れは当面続くと考えられ、ゼンショーの業績も底堅いものがあることから長期保有を前提とするならばゼンショー株の買いを検討しても良いのではと考えます。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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