ヤマハ発動機(7272)の株価が上昇していますが、株は買い時なのか知りたいです。二輪車の業績が好調なんですかね?
人気の製造業ですが、今後の見通しを知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- ヤマハ発動機(7272)の株価の状況は?
- 配当と株主優待は?
- ヤマハ発動機の株価が上昇する理由とは?
- ヤマハ発動機の業績は?
- 株は買い時?今後は?
オートバイを主力に輸送機器を製造するヤマハ発動機。二輪の売り上げ規模は世界第4位の規模を誇るグローバル企業です。
自動二輪車部門だけではなく、ボートやヨットなどのマリン製品や、スノーモービルなどのレジャービークルから、除雪機、発電機に至るまで幅広い事業を展開しています。
国内事業の売り上げはすでに頭打ちですが、海外の売り上げはすでに総売上の90%を超えており、米国や中国、欧州や東南アジアなどで事業が大きく成長しています。
売り上げは2兆円を超えていて、堅調な業績を背景に最近の株価は高くなっているんですね。
今回は、そんなヤマハ発動機の株は買いなのか?分析です。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
ヤマハ発動機はどんな会社なの?
ヤマハ発動機は、オートバイを中心とした輸送用機器を製造するメーカー。二輪車は世界2位(アセアン・インド市場が主力)、船外機やウォータービークルは世界1位の企業です。
第二次世界大戦中に飛行機用のプロペラと関連機器を製造していた日本楽器製造(現ヤマハ)が、技術と製造設備の平和利用を目的とし社内でのオートバイ生産を開始。
1955年7月1日に日本楽器製造から分離されるかたちで、オートバイ製造販売業としてヤマハ発動機がスタートしました。
ヤマハ発動機といえば、オートバイのイメージが強いですが、ボート、船外機、漁船、ヨットなどのマリン製品、スノーモビル、バギーなどのレジャービークル、産業ロボット、ヘリコプターさらには除雪機、発電機、プール設備など様々な製品を展開しているんですね。
そんな同社の強みは、180を超える国に進出して約9割の売上を海外で稼いでいること。この背景には、地域によって異なる需要に適切に応えるという独自の姿勢があり、現地のニーズを汲み取り製品を展開しています。
売上高は2兆円を超える規模にまで成長。株式銘柄の観点からも、配当金などの株主還元に積極的な企業で、高配当銘柄として個人投資家からも人気の銘柄です。
ヤマハ発動機の株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2024年1月9日現在)を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”ちょっと割安かな”というのが率直な感想。
配当利回りは3.6%程度と、日本株の平均よりもかなり高い水準。PERも7.4倍、PBRも1.1倍程度と、指標的には割安な水準です。
なお、ヤマハ発動機の株価は長期的に上昇傾向ですが、同じ二輪を主力事業としている川崎重工やホンダの株価も堅調です。
株は買い時か?記事をまとめていますので、ぜひご覧ください。
ヤマハ発動機の配当実績や株主優待は?
二輪車を中心に小型エンジン事業に強みを持つヤマハ発動機。配当額の過去推移は以下のとおりです。
配当金は新型コロナが拡大した2020年は減配。しかし、その後は右肩あがりで増配しています。配当利回りは3.6%程度で、平均よりもかなり高い水準です。
過去の配当性向をみると概ね20〜40%程度なので、余力は十分。ヤマハ発動機の配当方針を見ると、
業績の見通しや将来の成長に向けた投資を勘案しつつ、安定的かつ継続的に行います。そして、キャッシュ・フローの規模に応じて機動的な株主還元を実施し、総還元性向は中期経営計画期間累計で40%を目安
としていて、数値目標は配当性向40%を目安としています。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
株主優待は…
ヤマハ発動機の株主優待は、”株主優待ポイント”がもらえます。
会社の所在地のおいしい名産品をはじめ、プロスポーツチームの観戦チケットやグッズ、バイクやマリンスポーツの教室受講割引など、幅広いラインナップの中から交換できます。
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詳細はのヤマハ発動機ホームページでご確認ください。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本3選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次に株価の推移と業績を見ていきましょう。
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株価の推移は?10年&短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
世界的なオートモービル企業ヤマハ発動機。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去20年の長期チャートです。
株価は製造業らしく上下に大きく動いていますね。新型コロナが拡大した2020年は400円程度にまで下落した株価は、2022年に1000円の大台を突破しています。
他にもリーマンショックのあった2008年ごろや中国経済が悪化した2016年ごろにも株価は大きく下落しています。
長期的には上昇傾向ですが、株価は景気の動向次第で大きく左右される”景気敏感株”であるといえます。
短期チャート
以下が1年チャートです。
グループ全体の売り上げは好調で2022年に2兆円突破。資材費が高騰していますが、価格に転嫁できていることもあり短期的に株価は上昇しています。
特に海外事業が好調で、グループ全体のうち9割程度にまで成長しているんですね。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。このように株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は1株からの少額投資から初めてみてはどうでしょう?少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次にファーストリテイリングの業績を見ていきます。
株価はなぜ高い?ヤマハ発動機の業績は?
続いてヤマハ発動機の業績を見ていきます。
ヤマハ発動機の株価が上昇しているのは、業績が好調であるからに他なりません。新型コロナ収束後の業績は大きく伸びています。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。
2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックの時期を除いて、長期的に売上高は右肩あがりで伸びていますね。
インフレの影響で資材費が高騰していますが、価格転嫁がうまくいっていて利益もしっかり伸びています。
2022年は売上高2兆円を突破。二輪車はベトナムを除くアジア地域やブラジルでの出荷増、価格転嫁効果等により大幅増益となっています。
キャッシュフローも問題なく出ているので、財務的には全く問題はないですね。
海外事業が絶好調
ヤマハ発動機の売り上げが伸びている要因は、海外事業が好調であるからにほかなりません。
国内の売り上げがほとんど伸びていない一方、アジア、北米、欧州地域の売り上げが大きく伸びています。
ヤマハ発動機の総売り上げの90%は海外事業の売り上げなんですね。
なお、ヤマハ発動機は業績が堅調な成長株ですが、同様に通信株や医薬品株は景気の動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
ヤマハの発動機の株は買い時?
ヤマハ発動機の株は買い時でしょうか?
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、ヤマハ発動機株は長期投資の観点から買いを検討して良い銘柄と考えています。
理由をたんてきに言えば、
・海外事業が大きく伸びている
・インフレによる資材費や人件費の高騰を価格に転嫁
・高配当銘柄
ということですね。
株価が高いという指摘もありますが、指標的に過熱感はありません。売り上げが大きく伸びています。
急速な円安やインフレの影響による資材の調達コストが上昇する局面もありましたが、商品の値上げも並行して行っていて、コスト増を価格に転化できているんですね。
日本国内は人口減少や少子化の影響もあり、成長は頭打ちですが、人口が今後も増える海外事業は絶好調で、今後の成長もかなり期待できます。
景気の動向に敏感な”景気敏感株”ですが、減配リスクの少ない高配当株で利回りも3.5%を超えています。
高いインカムを得つつ株価の値上がりをじっくりと待つ。ヤマハ発動機はそんな銘柄と言えそうです。
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「ヤマハ発動機の株価が上昇する理由」まとめ
今回はヤマハ発動機の株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
二輪車のグローバル企業ヤマハ発動機。既に売上高2兆円を突破していて、過去10年で業績も大きく成長。特に海外事業の売り上げが90%を超えていてが大きく成長しています。
新型コロナ拡大によって業績が悪化する局面もありましたが、21年以降、業績は回復。その後は、海外事業を中心に大きく事業売り上げが成長しています。
長期保有を前提とすれば、ヤマハ発動機株はは長期的にぜひとも欲しい銘柄ですね。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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