安川電機(6506)の株価が短期的に上昇していますね。一時は株価が急落しましたが、上がりすぎだったんですかね…?
株価の今後の見通しや株は買いかについて知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 安川電機(6506)の株価の状況は?
- 配当と株主優待は?
- 安川電機の株価の推移(チャート)は?株価は上がりすぎだった?
- 安川電機の業績推移は?
安川電機の株価は上がりすぎだったのか?
2018年末以降の米中通商摩擦の影響により、大きく上昇していた安川電機の株価が急落。PERも60倍を超えていることもあり、過熱感があったということでしょう。
その後、2020年に入ってからもコロナショックの影響もあり株価は短期的に調整局面となっています。
一方、新型コロナ収束に伴う景気回復期待で産業用ロボットの受注が回復していることもあり、安川電機が通期業績予想を大幅に上方修正。
新型コロナ収束による景気回復期待で、21年以降は株価も5000円の大台を突破。過去最高値圏で推移しました。
今回は、そんな安川電機の業績や株価の推移について分析していきます。ぜひ最後までご覧んください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 2000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
安川電機(6506)は何の会社?
安川電機は産業用ロボットの生産台数で世界的に高いシェアを誇ります。モーション制御、ロボット技術などをコアとする大手メカトロニクスメーカーです。
世界的に存在感の薄い日本企業にあって、産業用ロボットの分野だけは別。安川電機は産業用ロボットの累積台数世界一を誇ります。
日本国内でも高いシェアを誇りますが、2013年には日本の産業用ロボットメーカーで初めて中国に工場を開設しました。
売り上げ比率を見てみると日本国内はわずか3割程度にすぎないんですね。中国や南北アメリカの売り上げ比率が大きいのがわかります。
設備投資関連といえば安川電機というぐらい知名度の高い銘柄。今回は、この安川電機の株価や業績について見ていきたいと思います。
安川電機の株価の状況は?
では早速ですが安川電機の株価データ(2023年10月4日現在)を見て行きましょう。
株価の指標はわりと良いですね。配当利回りが1.2%程度と日本株の中でもちょっと低い水準です。
PERの目安は13~15倍ぐらいですから26倍台というのは割高な水準。
ただ同業他者のPERと比べて見ると、
- ファナック:25.4倍
- 横河電機:34.2倍
となっていて、競合している企業と比べるとちょっと低い水準ですかね。
新型コロナ収束による経済回復期待で業績が回復していることもあり株価が短期的に上昇傾向です。PERは高めに出ているのは、これらの影響によるものですね。
安川電機は工場用ロボットの最大手ですが、工場の自動化を行うファナックやキーエンスの業績も好調です。
株は買いなのか分析していますので、ぜひご覧ください。
安川電機の配当実績と株主優待は?
続いて配当実績を見ていきますね。以下が安川電機の配当金の実績です。
基本的には増配傾向であったものの、2021年は52円→24円へと減配となっています。
過去5年間で20円→52円と倍以上に増配。チャイナショックのあった2015年頃でも配当金を20円で維持。実は安川電機、過去10年間で減配が一度もなかったんですよね。
配当性向も23%〜39%程度と、最近は上昇傾向です。安川電機の配当方針を見ると、
より積極的かつ安定的な利益還元を行うことを目的とし、連結配当性向を2025年に30%+αにすることを基本方針
としているので、直近の配当性向は上限に近づいた感がありますね。
ただ22年は業績が回復していることもあり52円に増配。工場機械の受注好調ということもあり、来期も増配見込みです。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
株主優待は…
さて配当利回りは若干低いものの増配傾向の安川電機。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
しかし現在のところ、
安川電機は株主優待を実施していません。残念です…。
産業ロボットメーカーということもあり、自社製品を優待に活用しづらいということですかね。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本3選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次に安川電気の株価推移と業績を見ていきましょう。
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安川電機の株価の推移は?株価は上がりすぎだった?
続いてチャートを確認していきましょう。
産業ロボット最大手の一つ安川電機ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
安川電機の長期チャート
以下は過去のチャートです。
2018年に入って株価が下落しているものの、この10年間で大きく株価は上昇していますね。
特に2017年の株価上昇が凄まじいですね。1800円程度だった株価が1年間で5800円程度と3倍以上に跳ね上がっています。
さすがに株価が上がりすぎだったのか、2018年に入って大幅に下落していますね。
・2018年1月19日:6120円
・2019年1月 4日:2426円
と1年間で60%以上急落しているのがわかります。
短期チャート
以下が直近1年の短期チャートです。さすがに上がりすぎなのか、23年後半に入って調整局面ですね。
2020年に入ってからコロナショックもあり短期的に株価は急落。ただ、業績回復期待もあり一時3000円を割った株価も、その後順調に上昇しています。
2021年以降、株価は5000円の大台を突破して推移しており、過去最高値圏に迫っています。
業績が回復していることもあり上がりすぎとまでは言えないですが、上昇ペースは鈍っていますね。
なお、株は値動きが荒くリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
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安川電機の業績の推移は?
次に安川電機の過去5年間の業績を見ていきます。売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり。
2017年3月期はチャイナショックの影響があり大きく業績が落ち込んでいますが、純利益が200億円程度も増益。この時期の株価は1年間で3倍以上にも上昇していますから、好調な業績が材料となったということです。
ただ、その後は米中貿易戦争が始まり、かつコロナショックもあったことから業績が悪化。2年連続の減収減益に落ち込みました。
この時期の株価が大幅に下落したのは、2017年に株価が上がりすぎた反動という面がありそうです。
2022年以降は増収増益
安川電機の22年3〜5月は、純利益が前年同期比3%増の103億円でした。
中国の都市封鎖(ロックダウン)で現地での生産が落ち込んだものの、欧米などで出荷が好調。工場の自動化需要で業績の先行指標となる四半期受注は過去最高となりました。
売上高に相当する売上収益は1%増の1203億円でした。
ちなみに、安川電機と同様に商社株や銀行株も景気敏感株として知られています。業績安定の高配当銘柄として人気。
特徴や株は買いかまとめていますので、ぜひご覧ください。
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「安川電機の株価は上がりすぎ?」まとめ
今回は安川電機の株価は上がりすぎということで、株価の推移、配当実績や株主優待、業績の推移などについて述べてきました。
2017年に株価は大きく上昇しましたが、2018年に米中貿易戦争の影響を受けて大幅に下落。新型コロナ拡大の影響もあり業績は悪化していました。
ただ、中国からの受注には底入れ感があり、またコロナ収束による景気回復期待で業績は急回復しています。22年の通期業績は上方修正していることもあり安川電機株の購入を検討しても良い頃だと思います。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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