米国株のマイクロソフト(MSFT)への投資を考えているので、株価の今後の見通しや配当の推移を知りたいです。
コロナショックで株価急落したものの、すぐに回復しました…マイクロソフトの株は買いですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- コロナショックでマイクロソフトの株価急落!
- マイクロソフト(MSFT)って何の会社?
- マイクロソフトの株価の推移(チャート)と特徴は?
- マイクロソフトの配当金の推移は?
- マイクロソフトの今後の見通しは?成長期待で株は買いか?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
結論から言うとマイクロソフト株は、
・WindowsやOfficeなどで業績が安定
・クラウドサービスのAzuruの急成長
・新型コロナによる外出制限もクラウド利用増加
・5年平均増配率(年率)が9.6%
ということもあり、今後の成長も期待できつつ配当も伸びているため、長期保有には向いた銘柄といえます。
新型コロナ拡大で多くの企業の業績が悪化する中、2021年決算は増収増益!テレワークや通信授業への移行でクラウドサービス利用が増えているんですね。自分もIT銘柄のなかだったら、断然マイクロソフトを購入しますね。
スマホ事業の乗り遅れから2015年ごろに売り上げが伸び悩みましたが、WindowsやOfficeなどのソフトウェアを売り切り型から月額制への転換を図ることにより、収益が回復しました。
さらにクラウドサービスAzuruは業界トップのアマゾンを脅かす勢いを示しています。グロース株でありながら配当も期待できる。今回は、そんなマイクロソフトについて銘柄分析です。
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目次
マイクロソフト(MSFT)ってどんな会社?
マイクロソフトは、OSのWindowsやOfiiceを製造している企業で、日本でも知らない人はいないぐらい知名度の高いメーカーですね。
2019年の売上高1,430億ドル(約15兆円)と莫大な収益をあげている、情報技術セクターの巨人。ただ売上高だけ見るとAppleやAmazonの半分程度です。時価総額は2020年末でApple、サウジアラムコ(サウジアラビア国有の石油会社)、に次ぐ3番手となっています。
1975年にポール・アレンとビル・ゲイツにより共同創業され、わずか25年足らずの1999年よりダウ平均工業株30種採用銘柄に採用されました。
主力製品は、パソコン用のOSであるWindowsや、会社業務に不可欠であるWordやExcelなどのOffice製品。インテル製CPUと基本OS Windowsを搭載したパソコンが市場を席巻しました。
(参考:インテルの業績と株価推移は?)
AppleとWindowsのOSで世界の個人向けパソコン市場は実質的に独占されてます。
一時期スマホ市場への乗り遅れにより業績が落ち込みましたが、ここに来てクラウドサービスのAzure(アジュール)が急成長を遂げ、業績が急上昇しています。クラウドサービスはアマゾンが圧倒的に強かった分野で、それを脅かすぐらい急成長しています。
2022年10〜12月決算は増収増益
マイクロソフトの2022年10〜12月期決算は、売上高が前年同期比2%増の527億4700万ドル(約6兆8600億円)でした。
伸び率は約6年ぶりに10%を下回り、市場予想にも届かず。パソコン(PC)関連が低迷したほか、成長を支えてきたクラウドサービスの減速も目立ちましたね。
期待の「Azure(アジュール)」の売上高は前年同期比31%のプラスで、企業向けの「Office 365」は11%の増収。ただ、比較可能な18年以降で最も低い伸び率です。
マイクロソフトは、景気後退の懸念が強まるなかで、IT(情報技術)投資を見直す企業が増えたことが大きな要因となっています。
参考記事:Microsoftの10〜12月、増益率2%どまり(日経新聞)
次に株価や最近の動向について見ていきます。
マイクロソフトの株価の状況は?
では早速ですが、マイクロソフトの株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。
マイクロソフトの株価データ(2024年4月2日現在)を簡単にまとめました。
PERは約35倍と、情報技術のグロース株だけあって米国株の平均レベルよりも高いですね。
ハイテク株はコロナショック以降に株価が上昇していることもあり若干加熱気味なのでしょう。
配当利回りは1%弱と情報技術セクターとしては高い方ですね。以前は高配当ETF VYMの構成銘柄になっていたんですが、最近の株高もあり配当利回りは下落傾向です。
マイクロソフトの株価も絶好調ですが、同じ大型ハイテク銘柄のGAFA(アップル、アマゾン、フェイスブック、グーグル)の株価もコロナショック以降、右肩上がりで上昇しています。
マイクロソフトの株価の推移(チャート)は?
次にマイクロソフトの長期チャート(5年)を見ていきます。
以下が、過去5年のチャートです。比較のためにS&P500も掲載しています。
赤:MSFT 水色:S&P500
いやー、S&P500がかすんでしまいますね。コロナショックで株価が大幅下落しましたが5年間で約3.5倍のパフォーマンス。これにプラスして配当も出ているので、文句なし。本当にすごいと思います。
これまで米国株やETFのチャートとか紹介してきていますが、ほとんどのものはS&P500のパフォーマンスが優っているんですね。これを見てしまうと、マイクロソフトの伸びというのは本当にすごいなと思ってしまいます。
配当利回りは1%台で低いけど、その要因の一つは株価の上昇ですね。かつては高配当株式ETFであるVYMの構成銘柄で、2016年ごろまでは配当利回りも2%半ばほどあったのですが…。
コロナショックで株価急落もすぐに暴落前水準へ
新型コロナウイルスの拡大による、経済への影響によって世界同時株安が進行。いわゆる”コロナショック”により米国株式市場も大暴落しており、ダウ平均株価も2週間程度で37%も下落する異常事態となりました。
そのような状況の中、以下のチャートのようにマイクロソフトの株価も大きく下落。
2月19日の直近高値からわずか1ヶ月足らずで
・2月19日:186.47ドル
・3月16日:135.42ドル(−27.4%)
25%以上の急落となりました。株価は3月16日に135ドルの安値を付けてから一旦反発しており4月の段階で150ドル台まで回復しています。
しかし、マイクロソフトのようなITセクターは新型コロナウイルス拡大の影響が、他の石油、自動車、外食、製造業などに比べげ限定的と言われていることもあり、株価も底堅い状況です。
コロナショックのあった2020年2月からの1年チャートを、S&P500と比較すると以下のようになっています。
赤:MSFT 緑:S&P500
マイクロソフトの株価は2020年5月には既に暴落前水準を回復しており、S&P500よりも株価が大きく上昇しているのがわかります。
新型コロナ対策として外出禁止令が出ている地域でも、マイクロソフトのクラウドサービスの利用率が775%増加しているとの発表もあり、他のセクターに比べれば影響は軽微だったということです。
参考:Microsoftのクラウドサービス、新型コロナ外出禁止地域での利用が775%増(IT media)
マイクロソフトの配当実績は?
次に配当実績をみていきましょう。
以下の配当推移をみていただくとわかるとおり、2005年から配当金は綺麗な右肩上がりとなっています。
マイクロソフトの配当金は、
・連続増配:19年
・5年平均増配率:10.20%
となっています。過去10年間で配当金が3倍になっているので、これはもうすごいなと思います。配当性向は約30%と余力十分で、WindowsやOfficeのサブスク化で莫大なキャッシュが見込めますから減配の心配はほとんどないですね。
配当利回りは0.7%程度とそれほど高くありませんが、これは株価が急上昇していることも要因の一つ。AmazonやGoogleのようにITの成長企業は配当を出さないところも多いですから、成長を期待するグロース株ということを考えると十分すぎるレベルと言えます。
ちなみに米国株の魅力は高配当でかつ連続増配を続けている個別銘柄が多いことです。お宝銘柄を保有し続けるのも投資の醍醐味ですね。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
マイクロソフトの売上高や利益は?
次にマイクロソフトの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。
2015年ごろに業績が一時的に落ち込みましたが、その後は順調に右肩上がりとなっていることが読み取れます。この落ち込みはスマホ市場への対応の遅れで売り上げが伸び悩んだ時期。当時のマイクロソフトは”オワコン”みたいな感じで、ボロクソに言われてましたね。
2008年から2019年の平均成長率は+6.9%となっていて、2019年の地域別収益の比率は、51%がアメリカ国内、49%が国外となっています。売り上げの半分を米国以外の世界各国で稼いでるということですね。
驚異的なのが営業利益率で、2010年に40%からだんだん下がってきていましたが2015年を底に持ち直し。最近では40%超える水準にまで回復しています。これはクラウドサービスのAzuruがが業績に貢献しているためです。
マイクロソフトの最近の動向とは?
マイクロソフトは、あまりにも急激に大きくなったので反トラスト法(独占禁止法)訴訟沙汰。その対応に追われているうちに、AppleとGoogle(アンドロイド)にスマホ市場を席巻されてしまいましたね。
3年ぐらい前はWindows搭載のスマホを見かけましたけど、最近は全く見ないです。スマホ市場の獲得に乗り遅れたため、業績は伸び悩び、一時期はマイクロソフトはオワコンみたいにボロッカスに言われていました。
しかし、2014年にCEOに就任したサティア・ナデラ氏がマイクロソフトのビジネスモデルを変革させます。
商品のサブスク化・クラウド化
そのキーワードになっているのが商品のサブスク化、クラウド化なんですね。これまで商品の売り切り型だったWindowsやOfiiceなどのソフトウェアを、月額利用料金いくらみたいな感じでサービス提供に対する利用料に変えたんですね。周辺ソフトの利用についても、追加料金を取るとか。
サービスを提供することで、そのサービスに対して料金を取るといったビジネスモデルの変革。
ユーザーは、インターネット環境さえあれば、WindowsやOfficeのソフトウェアを利用できるので、サーバーとかも自分たちの会社で管理する必要がないので、効率化がはかれるというメリットがあり、急速に利用が拡大していますよね。
クラウドサービスは、ソフトウェア、データ保存・管理などのサービスをインターネットを通じて提供するもの
この変革っていうのが大成功して、マイクロソフトの業績、特に営業利益率は急上昇しています。
Xboxなどのゲーム事業もクラウド化
ゲーム事業もクラウド化を加速させてますね。人気のある「XBox」に加えてスマホなどでも楽しめるサービスを提供する予定。
Googleも「Stadia」でゲーム事業に参入していて、ゲーム機を買わなくてもクラウド上で楽しめる。Facebookもゲーム市場に参入することを表明していますね。
マイクロソフトは、ソニーのPlaystationと連携して迎え撃つ体制。今年、来年はゲームは熱い市場になりそうです。
クラウドサービス「Azuru」が好調
マイクロソフトのクラウドサービス「Azuru」のシェアが拡大しています。Amazonとの差は大きいものの、AWSが昨年比でシェアが下落する一方、Azureは2.4ポイント伸ばしているんですね。
現在のクラウドサービスにおけるAzureのシェアは約17%で第2位。AmazonのAWSが約33%に次いで高いシェアを誇っています(2019年第3四半期)。この1年間でクラウドサービスは世界的に37%も成長。各社の競争も激化していますが、市場が急速に拡大していて、収益の伸びも期待できます。
さらに、新型コロナによる外出制限で企業のテレワークや学校の通信授業の拡大などもありクラウドサービスの利用が伸びています。多くの企業が感染症拡大による業績悪化に苦しむ中、マイクロソフトのクラウド事業にとってはむしろ追い風となったようです。
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永久に持っておきたい6つの高配当米国株についても知ることができます。
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なお、オックスフォードインカムレターの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。
マイクロソフトの株価の今後は?
マイクロソフトの株価は今後もかなり期待できると思います。というのはWindowsやOfficeのような定番商品を持っていて、これらの販売やサービス提供でガッツリと稼げる事業体系だからです。
これらは景気が悪くなったとしても、利用し続けるユーザーが大半ですので、売り上げが大きく落ちることはないですよね。
加えて、クラウドサービスのAzuruは高い成長で急激に売り上げを伸ばしています。クラウドサービスにおけるAzureのシェアは約21%で、約33%のシェアを持つAmazonのAWSに次ぐ2番手となっています。
AmazonのAWSが伸び悩むなかAzuruのシェアは拡大しています。象徴的なのは国防総省のシステム更新のための”1兆円入札”にAzuruが競り勝ったこと。さらに新型コロナ拡大により多くの地域で外出禁止になる中、クラウドサービスの利用は伸びています。
今後も世界のクラウド市場は年間で40%近く拡大すると言われているので、クラウド事業が絶好調なマイクロソフトの株価は高い伸びが予想されます。
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マイクロソフトの株は買いか?まとめ
今回は、マイクロソフトの銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。
ITの巨人マイクロソフト。WindowsやOfficeのような定番ソフトウェアに加えて、最近ではクラウドサービスのAzuruが急成長を遂げていて、収益が拡大しています。
マイクロソフト株自体は、値上がり益に期待するグロース銘柄ですが、事業が成熟化していることもあり、配当金もしっかり出ています。増配率も過去の実績で年間10%超え。
加えて新型コロナ拡大でも、インターネットの需要は減ることはなく、マイクロソフトのサービス利用は増えている状況です。
株価の大きな値上がりだけでなく、グロース株でありながら配当金の伸びも長期的に期待できる。マイクロソフトはそんな銘柄と言えそうです。
最後に賢く米国株やETFに投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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