ブリヂストンの株価が下落する理由とは？業績悪化で減配…やばい？

ブリヂストンの株価が下落している理由を知りたいです。新型コロナ拡大で業績が悪化しているんですかね？

減配したようですが…配当の実績や株主優待についても知りたいです。

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

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ブリヂストンの株価が下落？株価の状況は？
ブリヂストン減配へ…配当推移と株主優待は？
ブリヂストンの株価の推移（チャート）はどうなる？
ブリヂストンの今後の株価の予想は？

高配当銘柄として人気のブリヂストンの株価が長期的に低迷しています。大きな理由としては、

売上高・利益が増えていない
景気に業績が左右されやすい

ということ。20年３月期は残念ながら減配に追い込まれてしまいました。タイヤ産業自体、成熟産業なので高成長は期待できないですね。

一方、自動車株に比べて株価は底堅く配当利回りも３％を超えています。長期保有を前提とすれば買い候補になるのではないでしょうか？

今回は、そんなブリヂストンの株は買いなのか？それともやばいのかについて深掘りします。

自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 2000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。

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ブリヂストンは何の会社？

今回は世界最大手のタイヤメーカーであるブリヂストン（bridgestone）を取り上げます。

国内のタイヤ事業の比率は20％程度しかなく、タイヤ事業の売り上げの8割は海外というグローバル企業ですね。

2005年にミシュランを抜いて世界シェアNo１になっています。

日本企業は米国企業に業績が見劣りがちですが、ブリヂストンはタイヤで世界トップシェアを誇るメーカーということですね。

タイヤ事業の他に大型航空機の重量計測システム、ゴルフやテニスなどのスポーツ用品など多角化を進めています。

ちなみにブリヂストンの社名の由来は、創業者の石橋正二郎にちなみ英語の「ブリッジ」（橋）と「ストーン」（石）を合成したもの。

この世界的タイヤメーカーのブリヂストンの株はなぜ下がるのか、今後買いなのか、以下見ていきたいと思います。

ブリヂストンの株価は下落｜株価の状況は？

まずはブリヂストンの株価データ（2024年３月25日現在）を見て行きましょう。

株価の指標は悪くないですね。配当利回りが3.５%程度と高配当といえる水準ですね。

PERの目安は13～15倍ぐらいですから12倍というのは平均的な水準です。

ただ同業他者のPERと比べて見ると、

横浜ゴム：6.4倍
TOYO TIRE：5.6倍
住友ゴム：10.3倍

となっていて、タイヤメーカーとしては必ずしも割安とはいえないですね。タイヤ産業は高い成長が見込めない”成熟”した事業なので、株価的には加熱しずらいということなのでしょう。

タイヤメーカーと切っても切り離せない自動車産業。トヨタやホンダもコロナ収束が見えてきたこともあり業績も回復傾向です。

株は買いか記事をまとめていますので、ぜひご覧ください。

ブリヂストン減配…配当実績と株主優待は？

続いて配当実績と株主優待を見ていきます。

以下がブリヂストンの配当金の実績です。配当金は順調に伸びてますね。

配当金は2012年からの５年で５倍近くとなっていましたが、残念ながら2020年に減配。世界的タイヤメーカーのブリヂストンですが、近年は利益が伸びていないんですよね。

特に20年はコロナ拡大による自動車需要の減少もあり、タイヤ売り上げが減少。純利益が赤字に転落…減配は仕方がないですね。

ただ21年以降、タイヤ需要の回復による業績改善で増配が続いています。

日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。

ブリヂストンの株主優待は？

なおブリヂストンの株主優待はありません。株主優待は配当金で行うということですね。残念です…。

なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。

以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本３選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。

次にブリヂストンの株価推移と業績を見ていきましょう。

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ブリヂストンの株価の推移（チャート）は？

タイヤ世界シェアNo1のブリヂストンですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか？

ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。

ブリヂストンの長期チャート

以下は過去の長期チャートです。しっかりと株価を上げているものの、2015年以降は横ばい傾向ですね

2012年に2,000円程度だった株価は10年で4,500円程度まで約２.2倍まで伸びています。

配当もこの間に８倍まで伸びていることを考えると、すばらしいパフォーマンスの銘柄と言えますね。

ただ株価が大きく下げている時期がありますよね。具体的には、

・チャイナショックのあった2015年

・米中貿易戦争の影響が出てきた2018年以降

・コロナショックのあった2020年

です。どちらも１年程度で20〜30％近く調整しています。

過去の株価推移を見るとチャート的には、世界経済の動向に影響を受けやすい銘柄ということですね。

ブリヂストンの短期チャート

以下が直近１年の短期チャートです。

2021年に入って新型コロナ収束による景気回復期待もあり、短期的に株価は上昇傾向が続いていますが、22年に入って株価は横ばいです。

22年に入って、金融引き締めの影響もあり株式市場が調整局面を迎える中、ブリヂストンの株価は横ばいが続いていましたが、原材料高の商品価格への転嫁が進んでおり業績が好調。株価も上昇傾向です。

このように株は値動きが大きくてリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は１株からの少額投資はどうでしょうか？

少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

単元未満株への投資はデメリットだらけ？S株・ワン株の活用法を解説！単元未満株への少額投資なら気軽に株式投資を始められそうですが、どんな時に活用すれば良いですかね？ワン株やS株とも呼ばれているよう...

世界的タイヤメーカー、ブリヂストン。長期的に最近の株価が低迷している理由は何故なのでしょう？

ブリヂストンの株価が下落する理由とは？

ブリヂストンの株価が長期的に株価が伸びていない理由は、

売上高及び利益がほとんど伸びていない
米中貿易戦争の影響

ということ。クイックに見ていきます。

理由①：売上高及び利益がほとんど伸びていない

売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり。

これらの推移を見ると

・2017年をピークに売上高及び営業利益が減少傾向

・2020年の純利益がコロナ拡大の影響で赤字転落

というのがわかります。

特にチャイナショックの影響がでた2016年は売上高が大きく落ち込んでいます。

なので、

・売上高が世界経済や景気の影響を受けやすい

・タイヤ産業は成熟しており大きな成長を見込めない

というところが株価が低迷する要因といえます。

さらに新型コロナ拡大による経済活動の停滞によりタイヤの売り上げが大きく落ち込んでいるのも株価低迷の要因の一つです。

21年12月期はコロナ収束期待による景気回復期待もあり業績のVじ回復を見込んでいるものの、コロナ前の業績には届かないですね。

ただ、以下のようにキャッシュフローは潤沢にあるので純利益が赤字に転落したものの、経営的には問題はないと考えられます。

なお、タイヤ株は景気の動向に業績が左右される景気敏感セクターですが、反対に通信株や医薬品株は景気の動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。

特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。

理由②：米中貿易戦争や新型コロナ拡大

最近の株価が停滞している要因は、やはり米中貿易戦争やコロナ拡大によって自動車産業の業績自体が停滞している点ですね。

2018年の自動車生産数は前年比0.1％増えているものの、世界の2大市場である中国と米国が共に停滞期に入って、新型ころな拡大前から自動車の海外生産の勢いが弱くなっているんですよね。

参考：車8社の世界生産、0.1%増の2850万台　18年度（日経新聞）

以下のツイートのように日産や本田などの自動車メーカーの売り上げが大幅に落ちています。

自動車業界の4～6月期の決算が冴えないですね。
・フォード→純利益86%減
・日産→営業利益99%減
・三菱→営業利益86%減
となってます。米中摩擦や景気悪化などで中国と欧州の需要が落ちてるため。ちょっと数字が悪すぎですね。
これが景気悪化の底なのか不況の前兆なのか、もう少し様子見が必要です。

— かいまる (@leverage_toushi) July 25, 201