米国株のブロック(SQ)への投資を考えています。ブロック(旧・スクエア)の株価の今後の見通しや配当を知りたいです。
コロナ拡大による行動制限で逆に業績は伸びているようですが…Blockの株は買いですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- ブロック(SQ)って何の会社?
- ブロックの株価の推移(チャート)と特徴は?
- ブロックの配当金の推移は?
- ブロックの今後の予想は?成長期待で株は買いか?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
米国でキャッシュレス決済事業を展開するブロック。2021年12月にスクエアから社名をブロック(Block)に変更しました。
結論から言うとブロック(SQ)株は、
・2019年に黒字転換
・今後キャッシュレス化が進むのは確実
・新型コロナでオンライン決済の利用増
・モバイル決済サービス”Cash App”が好調
ということもあり、将来的な成長期待十分と言えます。
特に個人間の送金や株式取引、ビットコインの売買ができる”Cash App”アプリについては、月間アクティブ顧客数が2022年7−9月期に4,900万人以上になるなど、順調に利用者を増やしています。
今回は、米国のモバイル決済サービスを提供する成長株のブロック(SQ)について銘柄分析です。
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目次
ブロック(SQ)ってどんな会社?
ブロック(Block、SQ)は、TwitterのCEOであるジャック・ドーシー氏が創業した米国のモバイル決済サービス企業です。(ちなみに、同業のペイパルはテスラCEOのイーロン・マスク氏が創業。)
カード決済を可能にするハードウェアやソフトウェアを小売店や飲食店などに提供すると共に、売り上げを管理や経営を支援するシステムなどのサービスを手がけています。
具体的には、上の写真のように小売店などはSquare Readerという端末をスマートフォンやタブレットに差し込むだけでクレジットカードの磁気ストライプを読み取り決済することができるというのが売り。
また最近ではタブレットを活用してスタンド型のPOS(※販売情報も管理できるレジ)として活用できるSquare Standのサービスも提供。決済だけじゃなく商品管理や従業員の勤怠管理なども行える機能を備えています。
個人経営の飲食店や美容院などがクレジットカードの決済システムを導入する場合、銀行の厳しい審査がある上、読み取り機材の納入など通常は高い費用がかかります。
それをスマホやタブレットがあればほとんど費用がかからずに決済システムを導入できるということで、米国の中小企業や個人事業主に爆発的に利用者が拡大しているんですね。
これらの決済システムを導入した会社や事業主は、決済のごとに手数料(米国:2.75%、日本:3.25%)をスクエアに支払います。
一見するとちょっと割高に感じますが、在庫管理、勤怠管理、売り上げ分析などのシステムを同時提供するなどして顧客をガッチリと囲い込んでいるんですね。一度導入するとスクエアのシステムを使い続けるということです。
また最近では小口の融資を行うSquare Capitalや個人間の送金、株式取引、ビットコインの売買ができる”Cash App”アプリなどのサービスにも力を入れています。
スクエアからブロック(Block)に社名変更
2021年12月に社名を”スクエア”からブロック(Block)に変更しました。決済やPOSレジなどの加盟店向けサービスは引き続きスクエアのブランドで提供しています。
社名変更の理由は、決済サービス/POSのスクエアのほか、「Cash App」や音楽ストリーミングサービス「TIDAL」など複数の事業を展開しているため。
各事業体をブロックにたとえて、複数のブロック(事業体)の集合であることを表現したというものです。
次に株価や最近の動向について見ていきます。
ブロックの株価の状況は?
では早速ですが、ブロック(SQ)の株価の状況をみていきましょう。株価データ(2024年1月31日現在)を簡単にまとめました。
業績未定のため予想PERは出ていませんが、過去の実績をベースにすると200倍程度でかなり高かったですね。
グラフィック用の半導体のNVIDIAですら80倍程度、同業のペイパルは18倍程度ですから、利益に対して株価は指標的にかなり割高でした。
2009年に創業したばかりの成長企業ということもあり配当金は出していないです。成長に向けた設備投資などに資金を活用しているということですね。
なお、ペイパルは米国の情報技術セクターの代表銘柄ですが、キャッシュレス決済の関連銘柄としてビザやペイパルも高成長の人気銘柄。株価も大きく上昇しています。
ブロックの株価の推移(チャート)は?
ブロックが上場したのは2015年11月。以下は上場来チャートになります。
赤:SQ 水色:S&P500
スクエアの株価は約5年ちょっとで約9倍と凄まじく上昇していますが、21年末から業績軟調ということで株価は急落しています。
S&P500もリーマン後のパフォーマンスは年率10%程度と決して悪くないにもかかわらず、スクエアと比較してしまうとチャートはほとんど平らな状態です。
以下はスクエアの2年チャートです。
コロナショック後に株価はすぐに回復したものの、2022年以降に急落しています。
世界的に金融引き締めで株安が進んでいることもありますが、投資家のビットコインをはじめとするデジタル通貨に対する熱意が冷めつつあることも要因です。
新型コロナ拡大を受けて非接触型のキャッシュレス決済の人気が高まりましたが、投資テーマとしての人気が落ち着きつつあるということです。
このように銘柄の特徴には違いがありますから、その違いを踏まえ投資先を検討することで投資の勝率を高めることにつながります。投資理論を知るための、おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
ブロックの配当実績は?
ブロックは2009年創業の成長銘柄ということもあり、創業以来無配となっています。
まあ、配当を期待して投資をする銘柄ではないということでしょうね。
ただ米国株の魅力は、高配当や連続増配銘柄が多いことですね。配当利回り7%超えの銘柄や60年以上連続増配しているなど素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
ブロックの売上高や利益は?
次にブロックの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益の推移となっています。
売上高は右肩上がりで推移していますが、如何せん利益が全く出ていないですね。新興企業ということでしょうがないですかね。
キャッシュレス関連の企業だと設備投資がほとんどかからないこともあり、ビザやマスターのように利益率が非常に高いイメージがありましたが、ちょっと意外ですね。
ただ慢性的に赤字が続いていましたが、2019年に入って初の黒字を達成しました。最近の株価が大きく上昇しているのも、利益が上向いてきたことも要因の一つですね。
ちなみに売り上げの比率をザックリと
・トランザクション:65%
・サブスクリプション:20%
・ビットコイン:10%
となっていて、ユーザー企業からの取引手数料が収益の7割近くを占めています。
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なお、オックスフォードインカムレターの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。
ブロックの株価の予想は?
今後、現金を使わないキャッシュレス化が今後加速すると言われていることもありスクエアの成長もしばらく続くのではと予想します。
また新型コロナ拡大の影響でネット上で支払いが完結するオンライン決済の売り上げが伸びているのも最近の株価が急上昇している要因となっています。
ブロックの顧客は規模の小さい企業が多いこともあり、これらの企業は新型コロナの影響で資金繰りが悪化することが予想されます。短期的にはスクエアの収益にも影響が出る可能性はありますね。
また、ビットコイン関係の事業は順調で、個人間の送金や株式取引、ビットコインの売買ができる”Cash App”アプリについては、月間アクティブ顧客数が2020年の第4四半期で+50%以上となる3,600万人以上と、順調に利用者が伸びています。
一方、22年に入って新型コロナの収束やビットコインの価格が急落していることもあり、ブロックの業績悪化の要因となっています。
いずれにせよキャッシュレス化やビットコインの利用が進んでいくのは間違いなく、長期的にはスクエアの成長はかなり期待できると考えます。
取引手数料ゼロでブロックに投資
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ブロックの株は買い時か?まとめ
今回はブロック(SQ)の銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。
モバイルカード決済サービスを手掛けるブロック。業績への期待や企業イメージなどもあり株価は上場以来5年で10倍以上になるなど大きく上昇しています。
創業以来、慢性的な赤字続きの利益も2019年に黒字に転換。新型コロナ拡大の影響もありオンライン決済やビットコイン事業が大きく成長しています。
今後ますますキャッシュレス化が進むのはするのは確実な情勢ということもあり、長期的には株価の上昇が期待できる。ブロックはそんな銘柄と言えそうです。
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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