米国バリュー株ETF VTVの特徴や構成銘柄、魅力や将来性について知りたいです。
高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてVTVに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。
今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- VTV:株価の基本データと特徴は?
- VTVの構成銘柄とセクター比率は?
- VTVのチャートとリターンは?
- VTVの配当実績と増配率は?
VTVの株価やチャートの特徴に関して、以下のツイートをしました。
米国の大型バリュー株ETF VTV。米国市場のETFということもあり、
・過去10年年率リターン13%超
・配当利回り2.5%
と好調ですね。
他方ここ10年程度だとGAFAなどのIT銘柄のあるグロース株の方がリターンが圧倒的です。
バリュー株に軍配が上がる時期もあるので、長期投資ならVOOやVTIで事足りますね。— かいまる (@leverage_toushi) October 23, 2019
米国の大型バリュー株ETF VTV。米国市場のETFということもあり、
・過去10年年率リターン13%超
・配当利回り2.5%
と好調ですね。
他方ここ10年程度だとGAFAなどのIT銘柄のあるグロース株の方がリターンが圧倒的です。
バリュー株に軍配が上がる時期もあるので、長期投資ならVOOやVTIで事足りますね。
上記を掘り下げます。記事で詳細に見ていきますがVTVの特徴をまとめると、
- 米国市場の大型バリュー株への投資
- 過去10年間で2倍のパフォーマンス
- 配当利回り2.5%超えで増配傾向
ということですね。VTVに投資するメリットなど、今後の米国株や米国ETFへの投資の参考になる内容となっています。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。
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目次
ETF VTV:株価の基本データは?
VTVはバンガード・米国バリューETFという名称で、米国市場の大型バリュー株へ投資されるETFです。アマゾンやグーグルなどの成長性の高い株よりも、割安な米国株に投資したいという時に活用するETFですね。
かのジェレミー・シーゲル教授も著書の中で「PERの高い銘柄は、おおむね過大評価されており、こうした銘柄に投資した場合の利回りは低くなる」と述べています。
また投資の神様バフェットも割安に放置されているバリュー株への集中投資を行うことで巨万の富を築き上げました。
今回は、そんなアメリカ株式市場のバリュー株全体に投資することができる米国ETF VTVについてとりあげます。
早速ですが、VTVの株価データを見ていきましょう(23年12月現在)。
- インデックス:CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス
- 株価(52週) : 131.42 〜 163.30ドル
- 信 託 経 費 率 : 0.04%
- 分配金利回り : 2.49%
- 配 当 実 績 : 3.86ドル
- 組 入 銘 柄 数 : 350銘柄
- 設 定 日:2004年1月26日
手数料が0.04%とバリュー株に投資するという特徴を考えると、かなり低い水準ですね。また分配金利回りも2.5%超えとS&P500よりも高い水準です。
VTVはバリュー株に投資するETFですが、ほかにもグロース銘柄にまるっと投資するVUGや成長性の高い企業で構成されているQQQも大人気のETFです。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧ください。
VTVの構成銘柄とセクター比率は?
VTVの構成銘柄
構成銘柄上位10社(2024年3月31日現在)は以下の表のとおりです。
Top10に入っている企業は、米国市場の中でも有名な優良銘柄ばかりですね。
構成比率が1位が”投資の神様”ウォーレン・バフェットが運営する投資会社のバークシャーハサウェーですね。
米国の銀行最大手の一つJP.モルガンチェース、ヘルスケアセクター最大手のジョンソン・エンド・ジョンソン、米国最大手の日用品メーカーP&GなどTop10には幅広い業種が入っているのがわかります。
なお、米国のバリュー株の特徴やおすすめ銘柄については、以下の記事にまとめています。関心のある方はぜひご覧ください。
VTVのセクター比率
続いてセクター比率です。
金融セクターが比率がトップになっていますが、あらゆるセクターが隔たりなく入っているといった印象ですね。
米国の成長の代名詞であるGAFAが入っていない分、テクノロジーの比率が低くなっています。
参考URL:米国バンガード社HP
VEAのチャートとリターンは?
VTVの長期チャート
以下はVTVの設定来チャートです。比較のためにS&P500と米国の大型グロース株に連動するVUGも載せています。
赤:VTV 青:S&P500 緑:VUG
米国市場全体がリーマンショック後好調でしたから、VTVも長期的に右肩上がりのチャートとなっています。
やはり長期で見るとVTVよりもグロース株への投資の方がパフォーマンスが良いですね。しかし22年に入って、世界的な金融引き締めの影響でグロース銘柄を中心に大きく下落しています。
また、リーマンショックの際もグロース株と同じ程度に大きく株価が下落しています。VTVは金融株の構成比率が高いこともあり、景気の動向や経済動向にも影響を受けやすいんですね。
なのでバリュー株に連動するVTVでも金融危機の際のボラティリティ(=値動きの激しさ)はグロース株とあまりかわらないんですね。
以下が、直近5年チャートです。
赤:VTV 青:S&P500 緑:VUG
2018年末の下落はアップルショック、2020年の大暴落はコロナショックによるものですが、下落幅でいくとVTVの方が小さいですが、グロースETFのVUGに比べると、VTVのコロナショック後における株価の回復が遅いですね。
これはVUGの記事でも解説していますが、新型コロナ拡大による外出制限があっても、IT需要には影響がないことからグロース銘柄の方が業績も株価も堅調だったからです。
ただ、22年に入って世界的な金融引き締めによる金利が上昇、グロース銘柄の株価が大きく下落する一方、VTVはわりと堅調です。
これまでグロース銘柄優位の市場環境でしたが、潮目が変わって、バリュー銘柄の株価が比較的好調です。
このように、個別銘柄やETFの特徴をしっかりと把握して投資することで、投資の勝率を高めることにつながります。
おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
VTVのリターン
VTVの分配金も含めたトータルリターン(2023年3月31日現在)は以下のとおりです。
直近10年のリターンだと10%超えと申し分ないリターンといえますね。
リーマンショックをはさんだ設定来リターンでも8%を超えているので十分な結果と言えるでしょう。
ちなみに先ほどのチャートは分配金が除かれたものとなっていますが、一般的にはバリュー株の方が配当利回りがグロース株よりも高いです。
VTVのこれまでの配当実績と増配率は?
VTVは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。
配当金はリーマンショックのあった2008年以降の4年間、配当金は落ち込みましたが、その後は綺麗な増配傾向です。
直近5年間の平均増配率は6.59%とまずまずの数字となっています。なのでVTVは、値上がり益だけじゃなくインカムを期待できるETFといえます。
なお、ETFも配当に期待できますが、米国株に投資する魅力は高配当で長期間連続増配している個別銘柄が多いこと。
中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
VTVへの投資:ちょっとだけ考察
投資先としてVTVを考えた時、あえてバリュー株に投資する必要があるのかということです。
特に長期投資で考えた場合は、S&P500に連動するVOOやVTIで良いと思うんですね。
今回見てきた期間では、グロース株に連動するVUGの方がパフォーマンスがよかったけれども、これってGAFAなどのIT銘柄の株価が絶好調だったからなんですよね。
以下の図は、投資期間でグロース株とバリュー株のどちらがパフォーマンスが良かったかを示したものです。
投資時期によってグロース株が良かったり、バリュー株が良かったりと交互に繰り返しているのがわかりますね。
これをみると結局はS&P500の値動きに収れんしてくるのだから、長期投資の場合はパフォーマンスの劣るVTVに投資する必要はないのかと。
あえてVTVの使うとすれば、
・グロース株優位の状況が長く続いている時に、割安なVTVに短期投資
・GAFAなどのグロース株の比率が高すぎなので、分散の観点からVTVに投資
といった活用になるのではと考えます。いずれにせよ、長期投資であればVTIやVOOで事足りると考えます。
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なお、オックスフォードインカムレターの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。
「米国バリューETF VTVの株価」まとめ
今回は、米国バリューETF VTVの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。
VTVの特徴をまとめると、
- 米国市場の大型バリュー株への投資
- 過去12年間で2倍のパフォーマンス
- 配当利回り2.5%程度で増配傾向
ということですね。
配当の伸びも値上がり益も期待できる優秀なETFであることには間違いありません。
が、長期のリターンでみるとグロース株やS&P500よりも劣っています。
配当利回りもそれほど高い訳ではないので、長期投資の場合、あえてバリュー株に連動するVTVに投資する意義はあまりないのではないかと考えます。
グロース株優位の状況が長く続き、「割安に放置されているバリュー株に投資したい」。VTVは、そんな時に活用するETFであると言えそうです。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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