米国株のベライゾン(Verizon)への投資を考えています。VZの株価の見通しや予想を知りたいです。
今後の将来性はどうですかね? ベライゾンの株は買いですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- コロナショックでベライゾン(VZ)の株価急落!
- ベライゾンって何の会社?
- ベライゾンの株価の推移(チャート)と特徴は?
- ベライゾンの配当金の推移は?
- ベライゾンの今後の予想は?成長期待で株は買いか?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
結論から言うとベライゾン(VZ)株は、
・新型コロナの影響軽微
・安定感のある通信事業
・19年増配の業績鉄板
ということもあり、安心して長期保有できる銘柄といえます。
特に配当利回りは7%超えということもあり、株の値上がり益というよりは安定したインカムを長期にわたって期待できる銘柄です。
一方、米国の金利上昇により有利子負債の多い、通信銘柄の株価は22年に入って下落傾向です。
今回は、そんな米国の通信事業最大手のベライゾンについて銘柄分析です。
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目次
ベライゾンってどんな会社?
ベライゾン(Verizon、VZ)は、米国に本社をおき、携帯事業やインターネット事業などを行っている大手通信会社ですね。日本でいえばNTTドコモやKDDIに相当する企業ということになります。
日本では同業のAT&Tの方が知名度があるかもですが、通信事業会社の中で唯一ダウ平均工業株価の30社にも採用されています。
AT&Tが2015年に、このダウ30社から除外されたことを考えると、投資先としてはベライゾンの方が評価が高いということでしょう。
ただ、ベライゾンもAT&Tも分割や合併を繰り返して今の形になっていて、ルーツをたどっていくと大元は同じ会社になります。
2017年にはベライゾンがインターネット事業を手掛けるYahooを買収したことでも話題に。もっとも本業の通信事業との相乗効果が思ったほど得られなかったことから2021年5月に投資ファンドにYahooを売却することを発表しました。
参考記事:米ベライゾン、ヤフーやAOLをアポロに売却(日経新聞)
ライバルのAT&Tがワーナーメディアを巨額買収し、コンテンツ事業に力をいれる中、ベライゾンは通信・インターネット事業をさらに強化を目指しています。
通信事業だけでは将来的な成長は限られることもあり、買収により事業の多角化や融合を進めているということですね。ここら辺の戦略の違いが今後の業績にどのように影響していくのか興味深いものがあります。
次に株価や最近の動向について見ていきます。
ベライゾン(VZ)の株価の状況は?
では早速ですが、ベライゾン(VZ)の株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。
ベライゾンの株価データ(2024年3月16日現在)を簡単にまとめました。
通信株らしく配当利回りは7%超えとかなり高い水準ですね。同業のAT&Tの配当利回りも同じぐらいの水準です。
短期的に大きな値幅を狙うのではなく、通信株はインカム目的で投資するものなので、そういう意味では6%という配当利回りは十分な水準といえるでしょう。
米国の通信事業は、AT&Tとベライゾンのシェアが圧倒的です。ライバルAT&Tも高配当銘柄として人気ですが、株価はイマイチなんですよね。
株は買いか分析していますので、コチラもぜひご覧ください。
ベライゾンの株価の推移(チャート)は?
次にベライゾンの長期チャート(10年)を見ていきます。以下が過去10年のチャートで、比較のためにS&P500とライバルのAT&Tも掲載しています。
赤:VZ 水色:S&P500 緑:AT&T
S&P500と比較するとベライゾンの株価はイマイチですね。AT&Tよりはましですが、10年で株価はほぼ横ばいです。
短期的に見ても、米国の金利上昇による通信インフラの整備で有利子負債(借金)の多い通信株の株価は22年以降は下落しています。
ただ、このチャートは配当金が含まれていないので、株価の伸びはS&P500よりは劣りますが、株価も安定しており配当利回りが6〜7%の水準で推移していることを考えると、インカム狙いの投資先としては非常に優れていると言えるでしょう。
また以下のチャートは2020年の年初来のものですが、コロナショックによる大暴落の際でも、株価の下落幅がS&P500やAT&Tよりも、かなり小さいのがわかります。
赤:VZ 水色:S&P500 緑:AT&T
通信事業は新型コロナ拡大による外出制限でも、業績への影響は限られることもあり、今後の株価もかなり期待できると思います。
ちなみに通信株にもかかわらずAT&T株の下落幅が大きいのは、有利子負債が19兆円近くあることと、3月に自社株買いの停止を発表したことにより、投資家から大量の売りが入ったためです。
このように銘柄の特徴には違いがありますから、その違いを踏まえ投資先を検討することで投資の勝率を高めることにつながります。投資理論を知るための、おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
ベライゾンの配当実績は?
次にベライゾンの配当実績をみていきましょう。以下が過去10年間の実績となっていて、綺麗な右肩上がりです。
配当金は10年で1.3倍以上にまで上昇。配当金の状況をまとめると、
・連続増配:19年
・5年平均増配率:2.01%
となっています。さすがに大きな成長が見込みづらい通信事業ですから増配率は2%台とそれほど高くありませんが、リーマンショックの際でもしっかりと増配しており、安定感がありますね。
やはり米国株の魅力は、連続増配銘柄が多いことですね。VZも高配当・連続増配銘柄ですが、他にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
ベライゾンの売上高や利益は?
次にVZの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。
売上高は2016年に前年割れしていますが、おおむね横ばいで推移しているのがわかります。また営業利益率も20%超えで安定しています。
新型コロナ拡大で経済活動に大きな影響が出ましたが、2020年の利益は横ばいということもあり、他の業種に比べると堅調な業績でした。
この業績の安定感こそが株価が堅調に推移する要因と言えるでしょう。
米国の通信業界は、これまでAT&TとVZの2強体制でしたが、米国の通信当局がTモバイルとスプリントの合併を承認したことにより、近々日本の通信市場と同様に3強体制に移行し競争が激しくなることが予想されます。
AT&Tは「AT&Tの株価は下落から復活?」の記事でまとめたとおりワーナー買収でメディア事業に力を入れています。かたやベライゾンはyahooを買収でインターネット事業との融合を目指したものの、既に売却することを決めました。
3強体制への移行も相まって、米国の通信事業の動向は興味深いものがあります。
なおベライゾンは通信サービスセクターの代表銘柄ですが、実はGoogleやフェイスブックもこのセクターに所属していて、AT&TやVZと比べて業績は右肩上がりに成長しています。
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ベライゾンの株価の予想は?
新型コロナ拡大の経済影響が未だ見通せない状況も、ベライゾンの業績は今後もかなり期待できることもあり、株価も底堅く推移すると予想します。
理由をたんてきにいうと、
・新型コロナの影響軽微
・安定感のある通信事業
・19年増配の業績鉄板
ということ。特に新型コロナ拡大による外出規制がある状況下でも通信需要が落ち込むことはなく、むしろテレワークや遠隔授業の普及により将来的にも需要が増大することが見込まれています。
さらに、これから5Gが本格的に普及することもあり、ベライゾンのような通信インフラ事業の業績は期待できます。AT&Tと違って巨額買収による財務悪化に苦しんでいないところもポイントが高いといえます。
通信株は、基本的に短期的な値上がり益を期待するものではなくインカムに期待して投資をするものですから、株価が安定していて配当利回りも常時5〜6%を維持しているベライゾンは十分に投資に値する銘柄と考えます。
米国の金利が高止まりしていることが株価下落の大きな要因ということもあり、利下げ局面に入れば株価も上昇に転じることが期待できます。
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ベライゾンの株は買いか?まとめ
今回は、ベライゾン(VZ)の銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。
米国の通信事業最大手のVZ。不況下でも売り上げが落ちない業績鉄板の通信事業ということもあり、業績は右肩上がりで、配当利回りは常時4〜5%という安定感を考えると長期保有前提で十分に投資に値する銘柄と言えるでしょう。
今後の米国経済がリセッション入りする可能性も指摘されており、新型コロナ拡大の影響が長期化することを考えると、不況に強い通信銘柄のVZは長期投資先として、かなりおすすめできる銘柄と考えます。
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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