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アマゾンの株価の見通しは?10年後の業績はベゾス退任で厳しい?

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アマゾン(Amazon)の今後の株価見通しについて知りたいです。インターネット通販がメインですけど、クラウド事業も絶好調ですよね。

株価の見通しも悪くないと思いますが、新型コロナの影響もあり10年後の業績って盤石ですかね?最新の業績も知りたいです。

今回は、このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容
  • アマゾンの株価の見通し、事業展開は?
  • アマゾンの業績推移とその特徴とは?
  • アマゾンの業績懸念は?10年後は大丈夫?
  • アマゾンの業績:新型コロナ影響は?
  • アマゾンの今後の株価の見通しは?10年後は?

投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。自分はアマゾンの株価の見通しに関して、以下のツイートをしました。

新型コロナ拡大によりダウ平均株価は2020年3月に直近高値からわずか1ヶ月で37%も下落。多くの企業は外出制限に伴い業績が悪化しました。

しかしこの時期のアマゾンの業績は別格で、

・食料品、日用品などのすごもり需要が世界的に増大

・動画サービスが好調

・在宅勤務拡大でクラウド需要増大

ということもあり、Eコマースとクラウドに圧倒的なシェアを持つアマゾンの業績は堅調でした。

2020年、21年の売り上げも大幅に上昇しています。

一方、創業者であるジェフ・ベゾスCEOが退任、競争も激化していることもあり、今後の成長が維持できるのか不安視する声もあります。

今回は、そんなアマゾンの業績推移や事業シェアなどから、業績や10年後の株価の見通しについて分析していきます。

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目次

アマゾン(Amazon)2023年1〜3月決算結果は?

アマゾンの第1四半期(1~3月)決算は、AI活用でクラウド事業と広告が堅調だったことから、増収となりました。

売上高は前年同期比9%増の1273億5800万ドルで、純利益は31億7200万ドル(1株当たり31セント)。

セグメント別では、クラウドサービスのAWSの売上高は前年比16%増の213億5400万ドルと成長率は鈍化したものの好調だったんですね。

主力のオンラインストアは横ばいの510億9600万ドル。広告事業は21%増の95億900万ドルとかなり好調です。

ジェフ・ベゾスCEOが退任へ

2021年、アマゾン創業者のジェフ・ベゾスCEOが退任して取締役会長に就任。

後任としてAWSのCEOであるアンディ・ジャシー氏が就任しました。

ベゾス氏は1994年にAmazon設立以来、同社をオンライン書店からEコマースの巨人に育て上げました。

人事は2021年7月。カリスマ経営者が一線から退いたことでアマゾンの今後の業績がどうなるか注目ですね。

なお、アマゾンの株価も絶好調ですが、同じ大型ハイテク銘柄のGAFAM(アップル、アマゾン、メタ、グーグル、マイクロソフト)の株価もコロナショック以降、右肩上がりで上昇しています。

アマゾンの株価の見通し、事業展開は?

アマゾンの過去20年で驚異的に株価が上昇

アマゾンの株価は、ITバブルの崩壊やリーマンショックでの大幅下落などを経て、過去20年間で200倍程度にまで株価が上昇しています。

インターネットなどの技術が、この20年で広く家庭や個人にまで行きわたって、誰でも手軽に利用できるようになりました。

これに伴ってアマゾンの業績や株価も急上昇したということですね。株価推移に関しては、以下の記事にまとめていますので、よろしければどうぞご覧ください。

参考記事 >> アマゾンの株価推移を徹底分析。チャート的に買い?

あのウォーレンバフェットも、アマゾンについて「ずっとファンだった。株式を購入しないできたのは愚かだった」と述べて、アマゾン株を購入しています。

参考記事 >> バフェット氏、アマゾン株を940億円取得(日経新聞)

アマゾンの主要事業はEコマースとクラウドサービス

アマゾンは、言わずと知れた世界最大のEコマースサイトを運営している巨大IT企業。北米、日本、欧州を中心に世界15カ国でサイトを運営しています。

世界各地でいろんな事業を展開していますが、主要なものは、

アマゾンの主要事業
  • Amazon.com … Eコマースサイト
  • AWS … クラウドサービス
  • kindle … 電子書籍
  • Amazon プライム … 会員制定額サービスなど

ですかね。おそらくほとんどの方は、最低でも一度ぐらいはAmazon.comを利用したことがあるのでは。

最近では米国の高級スーパーであるホールフーズの買収やAmazon Goの事業展開など、実店舗での販売にも力を入れていますね。

次に売上高や利益の推移を見ていきます。

アマゾンの最近の業績と事業別の売上げは?

ここでは、

  1. アマゾンの売上高の推移
  2. アマゾンの売上高と純利益(2019年)
  3. アマゾンの事業別の売上高

について、簡単に見ていきます。

アマゾンの売上高推移

アマゾンの過去5年の売上高推移は以下のグラフのとおり。綺麗に上昇し続けていることがわかります。

2023年の売り上げの成長率は年間10%を超えています。これだけの規模の企業でありながら、いまだに成長企業であり続けているということです。

株式投資の勝率を高めるには、売り上げ好調の企業に投資することも大事ですが、しっかりとした投資理論を身に着けることも重要。以下の記事では、初心者向けのものから古典まで、おすすめの米国株投資本を紹介しています。

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アマゾンの業績推移とその特徴とは?

アマゾンの売上げの特徴は、

・売上高は右肩上がりだが営業利益率は低い

・AWS(クラウドサービス)の利益が全体の50%以上

ということ。

アマゾンの今後の株価見通しや10年後の業績を予想するうえで、重要なパートですので、詳細に見ていきますね。

売上高は右肩上がりだが営業利益率は低い

アマゾンの売上高は毎年大きく伸びていますが、利益を物流インフラなどの設備投資や開発費にほとんど回しているため、ほとんど上がっていないです。

以下はアマゾンの業績推移ですが、赤いグラフの売上高は綺麗に右肩上がりである反面、営業利益がほとんど出てないですね。

営業利益率がプラスになったのは、2002年になってからで営業利益率も0~5%程度で推移しています。

出典:StockClipより

AWS(クラウドサービス)の利益が全体の50%以上

英語の資料で申し訳ないですが、以下はアマゾンのセグメント別の売上高と営業利益をまとめたものです。North AmericaとInternationalは、それぞれAWSの事業を除いた売上高(Net Sales)と営業利益(Operating income)になっています。

これを見ると、AWS以外の事業の利益率が極端に低いことが分かりますね。北米事業で営業利益率は5%程度だし、他の地域にいたっては営業利益はマイナスです。

他方、AWS(クラウドサービス)の売上高(Net sales)は全体の15%程度しかないにもかかわらず、営業利益の半分以上を叩きだしていますね。

AWSの営業利益率も20%を超えていて成長率も30%を超えていることから、アマゾンの事業における稼ぎ頭であるといえます。

ちなみにアマゾンはグロース銘柄ということもあり配当金を出してませんが、米国株には多くの高配当でしかも連続増配を続けている企業があります。中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

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アマゾンの業績懸念は?10年後は大丈夫?

年間売上28兆円を超えて業績も絶好調のアマゾンですが、今後の株価や業績の見通しに対する懸念は、

・新興国でのEコマース事業の苦戦

・アマゾンの事業や提供しているプライムサービスの競争激化

・クラウドサービスの世界シェア首位陥落

ですかね。以下、ざっと順番に見ていきますね。

懸念①:Eコマース事業の苦戦

北米、欧州、日本では圧倒的な強さを誇るアマゾンのEコマース事業ですが、アジア諸国等などへの世界展開は必ずしもうまくいっていません

例えば、中国はアリババなどの同業他社が大きなシェア占めていて、アマゾンのシェアは1%未満。Bloombergの報道によると、アマゾンは、2019年4月に中国のEコマース事業からの撤退を表明しました。

参考記事:アマゾン、中国EC撤退 現地勢に苦戦 シェア1%未満打開ならず

これは中国だけじゃなくて、東南アジアでもかなり苦戦している状況。地元の小売事業者や企業が、既にEコマース事業によるサービスを提供しているんですよね。

日本でもインターネットを利用した通信販売って普通になったし、ほとんどの店舗でサービスを提供していますよね。自分は、電化製品を買う際はアマゾンではなく家電量販店のサイトを使います。価格が安いし、保証や設置サービスなどを考えると満足度が高いです。

このように、インターネット勃興期においては、アマゾンは圧倒的に強かったけど、技術が普及してくると、Eコマース事業の参入障壁自体は高くないので、競争が激しくなってくるということですね。

懸念②:プライムサービスの競争激化

アマゾン事業の競争激化に関して、以下のツイートをしました。

こうしてみるとアマゾンが参入している事業分野って、本当に競争の激しい分野が多いんですよね。しかも競争相手はみんな小売り、IT、通信や娯楽産業の巨人ばかり。

音楽配信サービスも人気ですが、SpotifyやGoogle、日本だとLINE Musicなど、参入障壁が低くいんですね。

この競争に勝ち抜いて10年後でも高い成長を維持できるか、厳しい戦いとなりそうです。

懸念③:クラウドサービスの世界シェア首位一時陥落

アマゾンの利益の半分以上をたたき出しているAWSですが、その先行きは厳しいと考えられます。

AWSは、クラウド事業で圧倒的なシェアを誇っていますが、最近の報道で2018年の世界市場シェアトップの座を、一時マイクロソフトのAzureに奪われたことが判明しました。

さらに米国国防省の1兆円を超える規模のクラウドサービス契約も、当初アマゾンのAWSが有利と見られていたにもかかわらず、マイクロソフトのAzureが受注。

参考記事 >> 米国防クラウド大型案件、AmazonでなくMicrosoft受注(日経新聞)

そもそもAWSは、Eコマースで活用していたサーバーの有効活用のために始まった事業で、先行者利益を十分に享受してきました。

他方、この分野は競争が年々激しくなり、IT企業の本家ともいえるマイクロソフトの方が、OfficeやWindowsとの親和性が高いこともあり、今後有利になってくると予想されます。

クラウドは、GoogleやIBMなどのIT企業も参入している事業。この分野での競争も厳しくなると考えられます。

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アマゾンの今後の株価の見通しは?10年後は?

以下はアマゾンの過去20年の株価チャートです。

綺麗な右肩上がりを示していますが、上記に示した競争の激化により今後はこのような高い成長は難しいのではないかと考えます。

特に収益をクラウド事業であるAWSが半分を占めている状況で、マイクロソフト、Google、IBMなどのIT企業の本家ともいえるような企業と今後、厳しい競争を強いられます。

アマゾンの高成長や株価が急上昇の要因は、主力事業であるEコマースの拡大はいうまでもありませんが、世界的に大きなシェアを奪うに至ったクラウド事業の成功に他なりません。

Eコマース事業は拡大していますが、利益率は低いんですよね。北米事業を除くと営業利益はマイナスです。決して盤石とはいえない状況。なので、アマゾンの株価の見通しは、高成長が期待できるクラウド事業やAmazonプライムなどに依存するってことですね。

もっとも、新型コロナの影響を受けずらい事業を展開しているということもあり、短期的な株価はかなり期待できると思います。

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「アマゾンの株価の見通し、10年後は?」まとめ

今回は、アマゾンの株価の見通し、10年後はどうなるかということで、事業の概要や業績などについて述べてきました。

アマゾンイフェクトなどとも言われて、既存の小売店や企業を倒産に追い込んできたアマゾンですが、クラウド事業や動画配信の競争相手が、IT企業や娯楽事業のガリバーなど、みんな強すぎですよね。

ただ、営業利益率の低さやクラウド事業への依存などを考えると、今後10年の業績は厳しいものがあるかもですが、新型コロナの影響を受けずらい事業を展開していることを考えると短期的な株価上昇は期待できると思います。

最後に米国株を賢く運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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