米国株のセールスフォース・ドットコム(CRM)への投資を考えています。株価の今後の見通しや配当の推移を知りたいです。
ダウ工業平均株価にも採用されたようですが…株価は22年に大きく下落。セールスフォースの株は買いですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- セールスフォース・ドットコム(CRM)って何の会社?
- セールスフォースの株価の推移(チャート)と特徴は?
- セールスフォースの配当金の推移は?
- セールスフォースの今後の予想は?成長期待で株は買いか?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
企業の顧客情報をクラウドで管理するサービスを提供するセールスフォース。2020年にNYダウにも採用された勢いのある企業です。
顧客情報の管理だけでなく、顧客の行動などのビックデータを解析して効率的な営業や経営に関する提案なども行ってくれる企業です。
今回は、そんなセールスフォースについて株は買いか、銘柄分析をしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
セールスフォース・ドットコムってどんな会社?
セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com、CRM)といえば、米国カリフォルニア州に本社を置く、企業の顧客管理(CRM)、顧客サービス、営業などのシステムをクラウドで提供するなど、企業のデジタル化推進に必要なサービスを提供する会社です。
いわゆる”SaaS(Software as a Service)”と呼ばれるもので、クラウド上に必要なソフトウェアを配置し、ネット経由でサービスを提供し月額利用料を徴収するビジネスモデルです。
定期的な利用料を支払う必要はありますが、セールスフォースが提供するサービスはクラウド上で管理されているので、企業はデータを管理するためのサーバーや顧客管理などのソフトウェアを準備する必要がありません。
ネットを利用することができれば、これらのサービスを利用できるので、企業にとってみると莫大な資金を投じてサーバーを整備したり、セキュリティ対策を行ったりする必要がないことが大きなメリット。
企業向けのサービスということで知名度はそんなに高くないですが、クラウド業界ではアマゾン、マイクロソフトに次ぐ世界第3位の規模を誇ります。
民間の会社が発表した調査では、7年連続で顧客管理(CRM)プロバイダー第1位になるなど、この分野では圧倒的なシェアを持ちます。
引用先:セールスフォースHP
PDFのアドビも顧客管理サービスをクラウドで提供していますが、セールスフォースが規模で圧倒しているんですね。
セールスフォースを利用している企業は世界で15万社、政府系機関などもサービスを導入しています。
2020年にエクソン・モービルに代わってダウ工業平均株価の採用銘柄となり、原油の世紀からIT・ネット時代への変革を象徴する出来事として話題となりました。
次に株価や最近の動向について見ていきます。
セールスフォース(CRM)の株価の状況は?
では早速ですが、セールスフォースの株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。
セールスフォースの株価データ(2024年3月21日現在)を簡単にまとめました。
PERが約140倍と指標的にかなり高いですね。クラウドサービスを提供するアドビもPERが高いこともあり、これらのサービスを提供する企業の投資家からの期待は高いということでしょう。
新型コロナ拡大による外出制限をきっかけに、テレワーク推進など企業のIT化は加速して、クラウドの需要は拡大しています。この傾向は今後もしばらくは続くと見られています。
なお、新型コロナ拡大もあり、クラウド同様、キャッシュレス化も世界的に加速するのは間違いありません。
キャッシュレス銘柄ペイパルやスクエアも株価は大きく上昇しています。
セールスフォースの株価の推移(チャート)は?
次にセールスフォースの長期チャート(10年)を見ていきます。以下が過去10年のチャートで、比較のためにS&P500も掲載しています。
赤:CRM 水色:S&P500
セールスフォースの株価は10年で約5倍となっていますが、22年に入って大きく株価が下落しましたが、23年以降は回復傾向ですね。
S&P500と比較すると、セールスフォースの株価がアウトパフォームしているのがわかります。
2022年に株価は大幅下落
2020年8月末日にエクソン・モービルに代わりダウ工業株30種に採用されて以降、株価は冴えないですね。
以下のチャートは直近1年チャートですが、中央銀行のFRBが2022年に入って早期利上げする方針を示しており、ハイテク株は大きく売られていますね。
22年の株価チャートを見ると、大きく下落しています。
2020年12月に企業向けSNSサービスの大手Slackを277億ドル(約2.9兆円)で買収することを発表したところ、翌日の株価が10%以上下落しました。
買収前のSlackの企業評価は日本円で2.6兆円程度ということもあり買収額が高額すぎることと、セールスフォースの事業内容とのシナジー効果が薄いと市場が反応したためです。
2020年のコロナショック以降、大きく株価が上昇していたハイテク銘柄も、金利の上昇などもあり短期的な調整局面を迎えています。
このように銘柄には特徴がありますから、その違いを踏まえ投資先を検討することで投資の勝率を高めることにつながります。
投資理論を知るための、おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
セールスフォースの配当実績は?
セールスフォースは得られた利益を新規事業に投資しているのと、配当金を出していません。これまでののところ自社株買いの実績もありません。
株価の上昇による投資家に還元するという方針のようです。
セールスフォースはクラウド事業の成長株ということもあり、配当を期待して投資する銘柄ではないということです。
ちなみに米国株の魅力は高配当でかつ連続増配を続けている個別銘柄が多いことです。お宝銘柄を保有し続けて配当を受け取り続けるのも投資の醍醐味ですね。
配当利回り7%超えの銘柄や60年以上連続増配しているなど素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあるんですね。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
セールスフォースの売上高や利益は?
次にセールスフォースの業績をみていきます。
以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。
売り上げは右肩上がりで伸びていますが、利益がそれほど発生していないです。シェア拡大のため、きめの細かい手厚いサービスの提供や利用料金を抑えているためですね。
利益率が低いのは経営上の課題であることは間違いありませんが、一方、世界15万の顧客から月額利用料がしっかりと支払われるため、キャッシュフローはプラスとなっているので、財務的にそれほど問題はないですね。
2023年以降、営業利益は大きく伸びているので、今後、利用料金の引き上げなどを行い、利益を最大化させていくことになると思います。
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なお、オックスフォードインカムレターの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。
セールスフォースの株価の予想は?
顧客管理(CRM)サービスをクラウドで提供するサービスのシェアが圧倒的なことや、企業のクラウド利用が増え続けていることもあり、セールスフォースの成長も今後かなり期待できると考えます。
セールスフォースのクラウド収益の内訳は、ざっくりと
クラウド売り上げ内訳
- セールス・クラウド:25%
- サービス・クラウド:30%
- マーケティング・クラウド:15%
- プラットフォーム:30%
となっています。
セールスクラウドやサービスクラウドが、顧客管理を一元的に扱うサービス。マーケティングクラウドが顧客行動に関するビックデータを解析して、効率的・効果的な経営を行うための提案を行うサービスです。
セールスフォースが提供するクラウドサービスには、「Einstein(アインシュタイン)」と呼ばれるAIが活用されています。顧客企業のユーザなどのデータを基に、このAIが売上予測や見込み客の提案を行ってくれるんですよね。
このようなデータを活用して、顧客企業は自分のビジネスを効率的に実施することができるというわけです。
顧客やビジネス上のデータは、サーバーなどを自前で整備して管理する方式から、多くの企業はクラウドを活用して行う方式への転換を進めています。自前で整備すると莫大なコストがかかるためですね。
クラウドによる月額制のサブスクサービスの利用は、今後ますます利用者が増えるのは確実。セールスフォースの業績や株価も期待できそうです。
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なお、セールスフォースも含めて米国株への投資を考えている方には”取引手数料ゼロ”のDMM株が圧倒的にお得でおすすめです。
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日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。
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セールスフォースの株は買い時か?まとめ
今回はセールスフォース(CRM)の銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。
セールスフォースが提供する、クラウドによる月額制のサブスクサービスは、今後ますます利用者が増える見込みで、今後の業績や株価も期待できそうです。
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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特に株価指数CFDはレバレッジをかけたインデックス投資なので、長期的に高いリターンが期待できます。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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