S&P500ETF IVVの株価が上昇していますが、配当・構成銘柄などの特徴について知りたいです。
他のS&P500ETFと比べてIVVを購入するメリットってあるんですか?
このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- IVV:株価の基本データと特徴は?
- IVVの構成銘柄とセクター比率は?
- IVVのチャートとリターンは?コロナショックの影響も。
- IVVの配当実績と増配率は?
投資歴20年のかいまるです。S&P500に連動するETFも含め米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
IVVとは、米国の運用会社であるブラックロック社が2000年に運用を開始した、米国の株価指数S&P500をベンチーマークとした上場投資信託(ETF)です。
運用開始から20年以上たったいま、このIVVの今日の資産残高は1750億ドル(約20兆円)を超える規模となり、世界最大級のETFとなっています。
なぜこのIVVはこんなにも人気が出たのか?それは、IVVが連動するのはS&P500という米国を代表する指数であったことが大きな理由。米国を代表する500の銘柄で構成されるIVVは数万円程度で米国の株式市場そのものに投資が可能です。
なのでIVVは米国株式市場そのものに投資することができる商品として多くの投資家から絶大な支持を受けてきたのです。しかも、信託経費率が0.03%と最安値です。
今回は、そんなIVVについて株価の推移(チャート)や特徴について見ていきます。
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目次
IVVのインデックス、S&P500とは?
まずはIVVのインデックスとして用いられているS&P500とは何かについて簡単に取り上げます。S&P500は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出している米国の株価指数のことです。経済ニュースなどで日々の値動きがよく報道されるていますね。
NYダウと並んで最も有名な株価指数の一つで、機関投資家や投資ファンドの成績を評価する際にも、よく用いられます。
米国の取引所(ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等)に上場される米国企業で、流動性がある大型株から選ばれた500銘柄で構成されています。
S&P500は時価総額加重平均をとっていて、アップルやマイクロソフトなどの時価総額の大きい企業の株価が指数に反映され易くなるんですね。ここが構成銘柄の株価を単純に平均するNYダウとの大きな違いとなります。
S&P500については、以下の記事で詳しく解説しています。関心のある方はぜひご覧ください。
https://leverage-investment.com/2021/01/10/sp500-what02/
このS&P500への連動を目指したETFがIVVです。以下、その基本データや特徴、チャートなどを詳細に見ていきますね。
IVV:株価の基本データは?
IVVは米国市場に上場されている流動性のある大型株から選ばれた505銘柄で構成されているS&P500と同じ投資成果を目指すETFです。
IVVの基本データは以下のとおりです(2024年4月12日現在)。
- インデックス:S&P500指数
- 株価推移(52週):405.54 〜 527.16ドル
- 信 託 手 数 料 : 0.03%
- 配 当 利 回 り : 1.35%(過去12ヶ月)
- 配 当 実 績 : 6.92ドル
- 組 入 銘 柄 数 : 505銘柄
IVVはiシェアーズ・コア S&P500ETFの略称で、日本でもおなじみのブラック・ロック社が運用を行っています。経費率が0.03%と極めて低いこともあり、個人投資家の主力ETFとして人気が高いです。
世界で最も有名な株価指数であるS&P500ですから、他の会社もこの指数に連動するETFを運用していて、
・ステート・ストリート社:SPY
あたりが有名ですね。SPYは1993年1月に米国初の上場投資信託(ETF)として設定され、経費率が0.0945%と他に比べ若干高いものの機関投資家からの支持は絶大です。
また、バンガード社のVOOは最も後発のETFですが、委託経費率が0.03%と最も安くなっていることから人気が高まっていますね。
なおIVVはS&P500に連動するETFですが、ナスダックに連動するETFや小型株も含めた全米株式市場全体に連動するVTIも人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧ください。
IVVの構成銘柄とセクター比率は?
構成銘柄やセクター比率はS&P500と基本は全く同じですね。クイックに見ていきましょう。
IVVの構成銘柄
構成銘柄上位10社は以下の表のとおりです(2024年4月10日現在)。
IVVは時価総額に加重平均されますのでアップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラなど今をときめくIT巨大企業が上位をしめていますね。
ちなみに5位と6位に入っているAlpahabetという企業はGoogleの持株会社です。ClassCとClassAの違いは議決権があるかどうかだけの違いなので、実質Googleが構成比率3%程度占めていることになります。
なので、GAFAとマイクロソフトが上位Top5を占めているということなので、IT系の企業が米国市場を席巻しているといる状況が見て取れます。
また2020年に株価が8倍にまで高騰した電気自動車のTeslaの躍進も目覚ましいですね。S&P500に新たに採用されるなど、CEOのイーロン・マスクと共に今大注目されています。
IVVのセクター比率
続いてセクター比率です。
情報技術、ヘルスケア、金融の比率が高いですね。米国経済の強さの象徴ともいえる3セクターと言っても過言じゃないです。
ちなみに5位の通信サービスには、2018年からグーグルやフェイスブックが入っています。現在の米国経済の強さの源泉であるIT関連企業の割合が高くなっているといえますね。
IVVのチャートは?コロナショックの影響は?
ここでは
- IVVのチャート
- IVVのリターン(暴落前)
を見ていきます。コロナショックの影響はどうだったのか、クイックに確認です。
IVVの長期(10年)チャート
以下はIVVの10年チャートです。
S&P500は綺麗な右肩あがりで上昇していましたが、やはりコロナショックの影響で大きく株価が下落していますね。
2020年2月19日の高値からわずか1ヶ月程度で34.3%も下落するなど、リーマンショック級の暴落となりましたが、その後株価は急回復。
2021年に入ってS&P500は史上最高値を更新するなど絶好調です。長期的に見ると、コロナショックは良い買い場だったということです。
IVVの短期(1年)チャート
以下のチャートは短期1年チャートになります。
資源や食料品が高騰しており、各国政府はインフレを抑えるため金利を引き上げています。22年は景気減速の懸念もあり株価は短期的に軟調な展開でした。
ただ、23年に入ってハイテク株が持ち直したこともあり、S&P500は短期的に上昇傾向です。
IVVのリターン
IVVの配当金も含めたトータルリターン(2024年3月31日現在)は以下のとおりです。
S&P500がリーマンショック後に右肩上がりで上昇していましたが、コロナショックにより暴落。10年リターンは年率12%超えとなっています。設定された2000年からのリターンは6.5%程度。
株式の期待リターンはインフレ率を抜いて7%程度ということを考えれば、長期的にこの期待リターンに近づきつつあるということだと思います。
ちなみに米国株のパフォーマンスが長期的に優れている点については、多くの本でも解説されています。以下の記事に、おすすめの本をまとめています。
取引手数料ゼロで米国ETFを購入できる証券会社
今から米国ETFの投資を始めたい方や本格的に米国株投資を行いたい方には”取引手数料ゼロ”のDMM株が圧倒的にお得でおすすめです。
米国株は、大手のネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入することが可能ですが、手数料は3社横並びで約定代金の0.45%(最大20ドル)。
日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。
その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
IVVのこれまでの配当実績と増配率は?
IVVは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。
配当利回りは1%台とそれほど高いわけではありませんが、長期的に配当金が伸びていて、リーマンショックのあった2009年以降は右肩上がり。10年間の平均年間増配率は7.86%と高い増配率となっています。
S&P500は時価総額の大きい企業順に構成されますから、必然的に業績好調で配当金もしっかり出す企業の割合が多くなるということなのでしょう。値上り益だけじゃなく配当によるインカムの伸びも期待できる。まさに長期投資するには理想的なETFといえます。
なお、高配当の米国ETFについては以下の記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。
「IVVの株価とチャートの特徴」まとめ
今回は、S&P500連動ETF IVVの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。
IVVの特徴をまとめると、
・米国市場の大型企業500銘柄で構成
・長期的には7%程度のリターンを期待できる
・配当金によるインカムの伸びも期待できる
ということですね。コロナショックで大きく株価は下落しましたが、株価は急回復して暴落前水準を突破。長期的にS&P500はしっかりと上昇しています。
配当利回りは1.3%台と若干もの足りないですが、増配率を踏まえれば値上がり益だけじゃなくインカムにも期待できるETFと言えるでしょう。
IVVはS&P500に連動するETFということで運用総額も非常大きく実績も十分ですね。日本でおなじみのブラックロック社が運用しているのもポイントが高いところです。
委託経費率も十分に低い水準であり、ポートフォリオのコアになるETFとして長期保有すべきETFといえます。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
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参考記事(姉妹サイト)⏬
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