米国株のナイキ（NKE）への投資を考えています。今後の株価の見通しや配当金の推移、今後の予想を知りたいです。
コロナ拡大による行動制限で業績は悪化したようですが…ナイキの株は買いですか？
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- ナイキ（NKE）って何の会社？
- ナイキの株価の推移（チャート）と特徴は？
- ナイキの配当金の推移は？
- ナイキの今後の予想は？成長期待で株は買いか？
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
結論から言うとナイキ（NKE）株は、
・世界的なスポーツ関連市場の成長
・有名アスリートとコラボした商品展開やブランド力に強み
・ワクチン普及によるコロナ収束でスポーツ需要回復
ということもあり、将来的な成長期待十分と言えます。
新型コロナ拡大による行動制限もあり2020年の業績が一時的に悪化しましたが、ワクチン普及による行動制限の緩和でスポーツ需要が回復。
2021年のナイキの業績は前年同期比でV字回復しています。
世界のスポーツ関連市場は先進国だけではなく、新興国でも大きな成長が期待できることもあり、業界トップのナイキの成長はかなり期待できるんですね。
一方、22年に入ってロシアのウクライナ侵攻や金利の上昇もありナイキの株価も下落傾向です。
今回は、そんな世界最大のスポーツ用品メーカーナイキについて、株は買いか銘柄分析していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ナイキ（NKE）ってどんな会社？
ナイキ（Nike、NKE）といえば、スニーカーやスポーツウェアなど世界最大のスポーツ関連商品を扱うグローバル企業です。有名スポーツ選手との提携によるブランド戦略や市場開拓に強みがある会社なんですね。
ナイキブランド以外にも”コンバース”や”ハーレー”などのブランドも展開しています。
社名はギリシャ神話に出てくる女神”ニーケ（Nike）”が由来。Appleや任天堂のように自社工場を持たないファブレス企業としても有名で、スニーカーなどの大半のスポーツ用品はアジアの企業に委託して生産されています。
ナイキといえば、やはり”スニーカー”ですよね。
自分の世代だと、1980年代にNBAのマイケル・ジョーダンとのコラボで販売した「エア・ジョーダン」や”シューズ狩り”で一時社会問題となった「エアマックス」のイメージが強いです。
衝撃を吸収するための”エア”と呼ばれるクッション性を確保するための技術を採用したスニーカーが大人気となっているんですね。ナイキの代名詞といっても良いかと思います。
ちょっと古いデータですが2016年のスポーツ用品メーカーの売り上げランキングをまとめたものが以下の図です。
出典：MBASKOOL Top10 Sportswear Brands of the World 2016
ナイキの売り上げが圧倒的で、スポーツ用品メーカとして知名度や実力共に頭一つ抜けた存在になっているといえるでしょう。
その次に日本でもおなじみのメーカーであるアディダスが第２位となっています。ナイキのライバル企業といえる存在で、サッカーWカップやオリンピックでも、この２社のブランドを利用しているアスリートが多いですよね。
なお、ナイキは2013年からダウ平均株価の構成銘柄に採用されており、世界を代表するグローバル企業としての地位を確立しているということです。
次に株価や最近の動向について見ていきます。
ナイキの株価の状況は？
では早速ですが、ナイキ（Nike）の株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。
ナイキの株価データ（2024年３月29日現在）を簡単にまとめました。
スポーツ用品で人気・知名度の高い銘柄ということでPERが30倍程度と、高い水準ですね。株価は若干加熱気味に見えるかもです。
しかし、ナイキのシューズやスポーツ用品は、先進国だけじゃなく中国などの新興国でも大きく売り上げを伸ばしているんですね。
新興国のスポーツ用品市場はまだまだ成長市場ということもあり、ナイキの成長もかなり期待できるるということです。
なお、ナイキは米国の一般消費財セクターの代表銘柄ですが、他にもアマゾンやマクドナルド、テスラ、スターバックスの株価も好調です。
ナイキの株価の推移（チャート）は？
次にナイキの長期チャート（10年）を見ていきます。以下が過去10年のチャートで、比較のためにS&P500も掲載しています。
赤：NKE 水色：S&P500
さすがに2020年のコロナショックで下落はしたものの、その後の回復は早く3ヶ月程度で暴落前の水準に戻っています。
ナイキの2021年３〜５月期決算は、売上高・純利益ともに市場予想を超えたことで、株価が短期的に急騰しました。
新型コロナが拡大の際は「巣ごもり関連」消費の増大していましたが、、日常生活が戻るとともにスニーカーやスポーツ用品の需要が伸びているんですね。
一方、22年に入って世界的な金融引き締めやロシアのウクライナ侵攻などの影響もあり株価は下落していますが、長期の10年で見ると約３倍に上昇していますね。
S&P500もリーマン後のパフォーマンスは年率10％程度と決して悪くないにもかかわらず、ナイキの方が大きくアウトパフォームしているのがわかります。
コロナショック後に株価は急騰
また以下のチャートはコロナショック後の２年チャートです。
赤：NKE 水色：S&P500
22年以降、世界的な金融引き締めの影響で金利が上昇。株価も短期的に急落しています。
このように銘柄の特徴には違いがありますから、その違いを踏まえ投資先を検討することで投資の勝率を高めることにつながります。
投資理論を知るための、おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
ナイキの配当実績は？
次にナイキの配当実績をみていきましょう。以下が過去20年間の実績となっています。
減配している年もありますが、概ね右肩上がりで配当金が増えていますね。
配当金は右肩上がりですが、株価が上昇していることや、他のハイテク銘柄同様に株主還元は自社株買いと中心に行っていることもあり、配当利回りは0.8％程度とそれほど高くないですね。
一般消費財セクターの成長株ということもあり、ナイキは配当を期待して投資する銘柄ではないということです。
ただ米国株の魅力は、高配当や連続増配銘柄が多いことですね。配当利回り７％超えの銘柄や60年以上連続増配しているなど素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
ナイキの売上高や利益は？
次にナイキの業績をみていきます。
以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。
売上高は完全い右肩上がりで推移していますが、新型コロナ拡大による外出制限のあおりで2020年（2020年５月期）の売り上げや利益が減少していますね。営業利益率も10％を切る水準まで下落。
一方、2021年の業績は回復しています。
新型コロナが拡大の際は「巣ごもり関連」消費の増大していましたが、ワクチンの普及に伴って外出制限が緩和し、日常生活が戻るとともにスニーカーやスポーツ用品の需要が伸びたんですね。
ナイキの地域別の収益内訳は、ざっくりと
地域別の収益内訳
- 北米地域：40％
- 欧州・中東：25％
- 中華圏：16％
- アジア・ラテンアメリカ圏：14％
となっていて、やはり北米や欧州先進国の売り上げが大きな割合を占めているのがわかります。
先進国も成長していますが、ナイキの中華圏やアジア・ラテンアメリカ圏の売り上げも大きく成長しているんですね。
世界のスポーツビジネスは、先進国では健康意識の高まりによってスポーツ用品の売り上げが伸びているし、新興国は所得水準が高まり質の高い商品が売れていることで拡大を続けています。
引用：ニッセイアセットマネジメント
ナイキはグローバル市場で業界トップを独走しており、有名アスリートと商品をコラボしたマーケティングに強みを持ちます。
スポーツビジネスの市場規模は、先進国だけでなく新興国でも大きく成長していることを考えると、長期的にもナイキの成長はかなり期待できると考えます。
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ナイキの株価の予想は？
新型コロナ拡大による外出制限もあり、一時的に業績が悪化したナイキですが、今後の株価の上昇はかなり期待できるのではないでしょうか。
理由をたんてきにいうと、
・世界的なスポーツ関連市場の成長
・有名アスリートとコラボした商品展開やブランド力に強み
・コロナ収束でスポーツ需要回復
ということ。
やはり、スポーツ関連市場が先進国だけでなく新興国でも将来的な成長が見込めるところが大きいですね。ナイキはグローバルに事業を行っていることもあり、成長市場の業界トップとして業績を伸ばしていくことが期待できます。
なお、ナイキも含めて米国株への投資を考えている方には”取引手数料ゼロ”のDMM株が圧倒的にお得でおすすめです。
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ナイキの株は買い時か？配当金は？まとめ
今回はナイキ（NKE）の銘柄分析ということで、株価の推移（チャート）や特徴、配当推移、株は買いかについて述べてきました。
世界最大のスポーツ用品メーカーのナイキ。世界のスポーツ関連市場は先進国でも新興国でも将来的に大きく成長することが見込まれることから、グローバルに事業展開するナイキの将来性は十分です。
2020年はコロナ拡大による外出制限もあり一時的に業績が悪化しましたが、ワクチン普及による行動制限の緩和もありスポーツ需要は回復。ナイキの2021年期の売上は大きく改善し株価は上昇。
有名アスリートを使った商品展開に強みを持ち、ブランド力も極めて高く、短期的にも長期的にも株価の上昇が期待できる。ナイキはそんな銘柄と言えそうです。
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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