日本製鉄(旧・新日鉄住金)(5401)の株価が大幅に下落してます。2期連続赤字でやばい状況ですが、つぶれることなんて声もあるようですが…
株価の推移や業績はどんな感じですか?株は買いなのか?配当の実績や株主優待についても知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 日本製鉄(旧・新日鉄住金)の株価が暴落|株価の状況は?
- 日本製鉄(5401)の配当と株主優待は?
- 日本製鉄の株価の推移(チャート)は?
- 日本製鉄の今後どうなる?株価の予想は?
投資歴20年のかいまるです。日本株を中心に2000円以上の資産を運用しています。
世界的鉄鋼メーカーの日本製鉄の株価や業績が低迷しています。20年、21年と2期連続で赤字となりやばい状況であることは間違いありません。
理由としては
- 上期40円→10円に大幅減配
- 競争の激化
- 世界的な鉄鋼過剰生産
ということ。鉄鋼業界は景気敏感なこともあり大きく売られていて、長期的にも完全な下落傾向です。
21年に入って資源価格の高騰やコロナ収束による景気回復期待もあり、22年の業績は回復する見込みで、すぐにつぶれることはないですね。しかし、競争の激しい分野ですので今後も業績的には厳しい状況が続くと考えられます。
今回は、そんな日本製鉄について本当にやばいのか?つぶれるのか?分析していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
日本製鉄(旧・新日鉄住金)の株価の状況は?

今回は日本最大手の鉄鋼メーカーである日本製鉄をとりあげます。
新日本製鐵と、住友金属工業が2012年に合併して新日鉄住金となり、さらに2019年4月1日に日本製鉄に名称変更しました。
鉄の生産ではアルセロール・ミッタル、中国宝武鋼鉄集団に次ぐ世界第3位の規模ですね。
では早速ですが日本製鉄(旧・新日鉄住金)の株価データ(2022年3月15日現在)を見て行きましょう。

株価の指標はかなり悪いですね。
最近の業績も悪化していて、例えば日本製鉄は20年2月7日に発表した3Q決算で、呉製鉄所の閉鎖を含む、大幅な減損処理を発表。
当初400億円の黒字予想していた最終利益を下方修正して4400億円の赤字予想としました。
さらに新型コロナ拡大による影響もあり21年の業績も悪化。PERも3.3と株価に対する収益率がかなり悪くなっています。
なお、日本製鉄は景気の動向に業績が左右されがちですが、通信株や医薬品株は景気の動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
日本製鉄の配当実績と株主優待は?
続いて配当実績と株主優待を見ていきます。
日本製鉄の配当実績。業績悪化を受けて減配へ…
以下が日本製鉄の配当金の実績です。19年も当初は期末配当を未定としていましたが、業績悪化を受けて期末配当を見送り。

配当金はチャイナショックのあった2015年に減配していましたが、その後2017年、2018年と順調に伸びていました。が、2019年は10円で確定。
前年度80円から10円と大幅減配となりました。20年も新型コロナの影響もあり配当金は回復していないですね。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。

日本製鉄の株主優待
500株以上を保有する株主に対して
・日本製鉄オリジナルカレンダー
が送付されます(11月下旬から12月初旬)。
また、以下の株数以上を保有する株主に対しては抽選で
- 1000株以上:工場見学会への招待
- 5000株以上:鹿島アントラーズ観戦ご招待
- 5000株以上:紀尾井ホール演奏会ご招待
が年2回案内されます。
内容的にはかなり微妙ですね。500株の保有で送付されるのはカレンダーですので優待利回りはほぼゼロです。
もらえるだけありがたいですが、株主優待目的で保有する銘柄ではないといえます。
日本製鉄の株価の推移(チャート)は?

続いてチャートを確認していきましょう
日本最大手の鉄鋼メーカーの日本製鉄ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
以下は過去10年のチャートです。
この10年で株価は下落していますね。長期低迷と言っても過言ではないです。
3000円以上あった株価が2020年に入って1000円割れ寸前のところまで下落しています。
・チャイナショックのあった2015年
・米中貿易戦争の影響が出てきた2018年以降
・コロナショックのあった2020年
の時期は大きく株価が下げています。暴落といっても良い水準で、この時期は1年程度で30%近く調整していますね。
鉄鋼株ということもあり、チャート的には世界経済の動向に影響を受けやすい景気敏感株と言えるでしょう。
なお投資初心者の方には、株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
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世界有数の鉄鋼メーカーである日本製鉄。最近の株価がここまで下落している理由は何故なのでしょう?
チャート的に株価はどこまで下がる?
2021年に入って資源価格の高騰や景気回復期待もあり短期的に株価は上昇していますが、チャート的には長期的には下落傾向です。
2020年に入ってサポートラインとなっていた1500円のラインを完全に割ってしまいました。
いったん1000円付近で反発していますが、この大台を割ってしまうようだと、チャート的にはさらに下落を加速させる可能性が高いです。
日本製鉄の業績に関して好材料が出てくれば話は別ですが、チャート的にはちょっと悪い感じですね。
このように株は値動きが激しい、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

日本製鉄の株価が低迷している理由とは?
日本製鉄の株価が大幅に下落している理由は、
・業績がほとんど伸びていない
・鉄鋼業界の過剰生産問題
ということ。クイックに見ていきます。
業績がほとんど伸びていない
まずは株価が最も影響を受ける業績推移を見ていきましょう。
売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり(単位:百万円)。


これらの推移を見ると
・売上高は2017年を底に増収傾向
・利益は増益傾向も2018年度の利益減
・2020年3月期は赤字転落。21年も赤字
というのがわかります。赤字幅が縮小しているものの、21年も赤字が継続しています。
チャイナショックの影響もあり、中国製の鉄鋼がダブついたことにより鉄の市場価格が大幅に下落しました。
2015年、2016年の売り上げ減少はこの影響を大きく受けたものですね。
鉄鋼業界の過剰生産問題
中国などの一部の国による鉄鋼の過剰生産により、鉄鋼メーカーの収益が上がらないというのも株価下落の要因の一つといえます。
ちょっと古いデータですが、OECDによると、2015 年の全世界の年間消費量が約16.5 億トンであるのに対して、年間過剰生産能力は約6.5 億トンとのこと。
また以下のグラフのように中国や韓国の国内鉄鋼消費量が増えていない中、生産能力は伸びているですよね。

出典:2015年版不公正貿易報告書より
こうなっちゃうと消費しきれない鉄鋼が世界市場に流れてくることになるので、鉄鋼の価格が上がりづらくなります。
こういった鉄鋼業界特有の問題も日本製鉄の株価が下落する要因となっていますね。
日本製鉄はやばい?つぶれる?
21年に入って資源価格の高騰や新型コロナ収束による景気回復期待や資源高もあり、22年の業績回復が見込まれています。
フリーキャッシュフローもプラスで推移しています。

すぐにつぶれたり経営破綻するようなことはないと考えられますが、長期的に競争が激しい分野ですので、業績的には今後も厳しい状況が続くことは間違いないです。
株価は割安?日本製鉄の株は買い?

さて株価が低迷している日本製鉄。株は買い時でしょうか?
少し自分の好みも入っていますが、長期投資という観点からは日本製鉄株は少し様子を見た方が良いと考えます。
理由としては、
・鉄鋼株は典型的な景気敏感株
・配当金の減配
・株主優待もカレンダーで微妙
ということ。やはり長期的な株価上昇を期待して保有する銘柄ではありませんね。
鉄鋼は自動車や橋、建築物などに利用され多くの産業の基盤になるもの。各国も自分の国での生産を重視しています。
なので過剰生産の問題という鉄鋼業界特有の問題というのはそう簡単で修正されないですよね。
さらに、自分的には2019年に大幅減配におちいったのが大きいですね。4400億円の巨額赤字を予想しており、しばらくは業績改善は難しい状況です。
何れにせよチャートの形も良くないこともあり、日本製鉄株の購入は様子見ということで良いと思います。
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「日本製鉄の株価が暴落」まとめ
今回は日本製鉄の株価が大幅下落ということで、株価の推移(チャート)、チャート的にどこまで下がるか、配当実績や今後の株は買いかなどについて述べてきました。
日本国内最大手の鉄鋼メーカーの日本製鉄。鉄鋼株ということで景気の動向に影響を受けやすいことに加え、世界的な鉄鋼の供給過剰問題もあり株価が上がりづらい状況が続いています。
さらに米中貿易戦争の影響もあり世界経済の減速懸念が根強いことも、投資家が日本製鉄株を避ける要因となってますね。
チャート的にも株価の底が見えないこともあり、日本製鉄の株は様子見で良いと考えています。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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