米国株のインテル(INTC)への投資を考えています。Intelの株価の見通しや予想を知りたいです。
次世代半導体の生産遅れやデータセンター事業の業績が悪化しているようですが…。株価の推移やチャートの特徴はどんな感じですか? インテルの株は買いですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- インテル(INTC)の株価急落!その要因は?
- インテル(Intel)って何の会社?
- インテルの株価の推移(チャート)と特徴は?
- インテルの配当金の推移は?
- インテルの今後の予想は?成長期待で株は買いか?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
結論から言うとインテル(INTC)株は、
・次世代半導体の生産遅れ
・データセンター向け半導体事業の業績悪化
ということもあり、当面インテル株の購入は様子を見た方が無難と考えます。
特に圧倒的地位を築いた主力のパソコン向け半導体事業だけではなく、データセンター向け半導体やIot事業などの新規事業が成長していて将来性があると思っていましたが…。
これらが発表された翌日のインテル株価は10%以上も急落。投資家の失望売りにつながっています。
今回は、そんな株価が急落している米国の半導体事業最大手のインテルについて銘柄分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
インテルってどんな会社?
インテル(Intel、INTC)といえば、パソコンの頭脳にあたるCPU(中央演算装置)の製造で知られる米国の大手半導体メーカーですね。
”インテル入っている”のCMでもおなじみで、CoreやCeleronシリーズなどWindowsやApple製のパソコンの多くに搭載されているので日本でもおなじみのメーカーです。
自分の学生時代だと、インテル製CPUといえば、486やPentiumシリーズでした。WindowsとIntel搭載パソコンが市場を席巻して、”ウィンテル”パソコンと言われてましたね。
この時期のCPUの性能向上は本当に早かったので、パソコンを買い替えずにCPUだけを取り替えてました。
パソコン市場ではボロ勝ちだったインテルですが、スマホ市場では、クアルコム社やアーム社にシェアを奪われ一時業績が伸び悩みました。「マイクロソフト(MSFT)の業績は?」でも書いたんですが、マイクロソフトもスマホのOSをグーグルのアンドロイドとアップルに奪われて、業績が低迷してるんですよね。
そんなこともあって、インテルはスマホ半導体事業から完全撤退し、最近ではサーバーなどのコンピュータ装置やデータセンターなどの事業に力を入れています。特にデータセンター向けの半導体では圧倒的なシェアを占めているんですね。
今後、5Gの普及にあわせて家電や自動車など、あらゆるものがネットに繋がる時代になります。それらに搭載されるCPUなどのプロセッサやデータセンターの需要は、今後ますます伸びると予想されています。
次に株価や最近の動向について見ていきます。
インテル(INTC)の株価の状況は?
では早速ですが、インテル(Intel)の株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。
インテルの株価データ(2024年2月13日現在)を簡単にまとめました。
高配当銘柄のイメージがありましたが、業績悪化で2023年に大減配…配当利回りは1%台に落ち込みました。
CPUやデータセンター事業は手堅く収益をあげることができるものの、将来的に大きな成長は期待できないということなんでしょうね。そういう意味では、すでにインテルの事業は成熟化しているのかもしれません。
なお、情報技術セクターにはグロース銘柄が多く含まれていて、配当金を出していない銘柄が多いですがアップル、IBMあたりは、インテル同様に配当にも力を入れてます。
インテルの株価の推移(チャート)は?
次にインテルの長期チャート(10年)を見ていきます。以下が過去10年のチャートで、比較のためにS&P500も掲載しています。
赤:INTC 水色:S&P500
インテルの株価は大きく動いていますね。半導体の開発の遅れを発表した2020以降は株価が下落傾向。S&P500と比べて大きく劣化しています。
配当利回りが3%台前半から4%の水準で推移していたものの、2023年は減配…株価も反応して大きく下落しています。ちょっと物足りないパフォーマンスで、競業のNVIDIAやGAFAMなどのハイテク銘柄と比較すると、かなりリターンは劣ります。
参考記事⏬
GAFAMとは?今後も期待大?
以下のチャートはインテルの2年チャートです。
赤:INTC 水色:S&P500
コロナショックのあった3月以降、次世代半導体の生産遅れを2020年7月に発表して株価は下落傾向です。データセンター向け半導体事業の業績悪化を発表した20年10月も株価は大きく下げました。
22年に入っても金融引き締めによる景気減速懸念もあり、半導体株は売られましたが、2023年は株価が回復しています。
こうしてチャートを見ると短期的な値動きが大きいですね。インテルの将来性に不安を感じる投資家が多いということです。
インテルの2020年売上高は前年比8%増程度で業界平均、そして第4四半期は前年同期比で1%減でした。これに対してライバルAMDの2020年売上高は前年比45%増で、大きく差をつけられています。
2021年1月に突然のCEO交代を発表しましたが、今後巻き返しがあるのか注目です。
参考記事⏬
AMDの今後の見通しは?
このように銘柄の特徴には違いがありますから、その違いを踏まえ投資先を検討することで投資の勝率を高めることにつながります。投資理論を知るための、おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
20年4〜6月期、7〜9月期決算後に株価が急落…
コロナショックのあった3月だけじゃなく、四半期決算のあった2020年の7月と10月に株価が10%以上も急落…
この要因としては、
4−6月決算の際に次世代半導体(7nmプロセス半導体)の製造が、当初の予定よりも1年程度遅れることを発表
7−9月決算で成長が期待されたデータセンター向けCPUの売り上げ減。純利益も29%減益
というもの。
成長が期待されている次世代型半導体製造延期やデータセンター向けCPUの失速と、中長期的にインテルの業績に大きな影響を及ぼす内容で、投資家の失望売りにつながったということです。
データセンター向けCPUについて、インテルは「コロナに伴う景気低迷の影響を受けた」と説明してるものの、米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)などとの競争の影響もかなり大きいと見られています。、
参考記事:インテルの7~9月、29%減益 半導体も景気減速免れず(日経新聞)
以下、インテルの会社概要、株価の状況、業績などを見ていきます。
インテルの配当実績は?
次にインテルの配当実績をみていきましょう。以下が過去10年間の実績となっていて、綺麗な右肩上がりです。
配当金を出すようになった1992年以降に減配はありませんでしたが、残念ながら2023年に大幅減配となりました。
リーマンショックの際でもしっかり増配していて、株主還元にかなり力を入れている高配当株だったんですけどね…残念です。
やはり米国株の魅力は、連続増配銘柄が多いことですね。インテルも高配当・連続増配銘柄ですが、他にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
インテルの売上高や利益は?
次にインテルの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。
売上高はスマホ事業の苦戦で2011〜2014年ごろに伸び悩んでいますが、おおむね右肩上がりで推移しているのがわかります。また営業利益率も20〜30%超えで安定しています。
ただ近年は営業利益、純利益の伸びが鈍化しているのがわかります。
インテルの事業別の収益内訳は、ざっくりと
事業内訳
- パソコン向け半導体事業:50%
- データセンター向け事業:30%
- IoT:5%
- 不揮発性メモリ:6%
となっていて、やはり主力のパソコン向け事業が大きな割合を占めているのがわかります。しかし、売上高はほぼ横ばい状態で、ほとんど伸びていないんですよね。
AppleなどがMac製品のCPUをIntel製から自社開発のものに切り替えるなど、Intel離れが進んでいる影響です。
大きく成長しているのが、データセンター向け事業でインテルが今後力を入れていくと発表している事業の1つです。
データセンターはIT機器を設置する専用施設ですが、そこに格納されているコンピュータの半導体を製造しているんですね。スマホやクラウドの普及に伴ってデータセンターの需要は拡大。年率で売上高が10%以上成長しています。
その他IoTや不揮発性メモリ事業なども、事業割合は高くありませんが年率10から20%程度成長しています。
これまでのインテルの業績を牽引したのは間違いなくパソコン向け半導体ですが、今後の成長事業をIoTやデータセンター、フラッシュメモリーとしていて、今後はパソコン以外の事業に軸足を移していくようです。
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インテルの株価の予想は?
コロナショック後のインテル株が下落している要因は、
・次世代半導体の生産遅れ
・データセンター向けCPU事業の業績悪化
ということ。これらは中長期的にインテルの業績に大きな影響を及ぼす可能性が高いこともあり、しばらくインテル株は様子見が良いのではと考えます。
自分は外出規制がある状況下、テレワークや遠隔授業によりコンピュータやデータセンターの需要増大は確実と思っていました。
しかしインテルの業績を見るとパソコン向け半導体は好調も、コロナ拡大の影響でデータセンター向けの需要がイマイチ伸びていないようです。
ライバルのAMDやNVIDIAなどの業績が順調な分、インテルの不調が際立ちますね。(参考:NVIDIA株は買いか?)
いずにせよ、成長が期待されるデータセンターやIot分野の業績悪化が一時的なものなのか見極める必要があります。
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インテルの株は買いか?まとめ
今回は、インテル(INTC)の銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。
米国の半導体事業最大手のインテル。パソコン向け半導体事業で圧倒的な地位を築き上げたインテルですが、スマホ事業は他社にシェアを奪われ撤退。
利幅の薄いパソコン事業からの転換がうまく進んでいて、業績は右肩上がりでしたが、新型コロナ拡大を受けてデータセンター事業などの分野の成長に陰りが見えています。
これが一時的なものか、中朝的的なものかよく見極める必要があります。
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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