米国情報技術セクターETF VGTの構成銘柄や特徴について知りたいです。株価は上昇しているようですが、将来性はどうですか?
高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてVGTに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。
今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- VGT:株価の基本データと特徴は?
- VGTの構成銘柄とセクター比率は?
- VGTのチャートとリターンは?
- VGTの配当実績と増配率は?
投資歴20年のかいまるです。米国ETFや米国株を中心に2000万円以上の資産を運用しています。
VGTの株価やチャートの特徴に関して、以下のツイートをしました。
自分はセクターETFには投資してないけど
・VGT(情報技術)
・VDC(生活必需品)
・VHT(ヘルスケア)
の3つはs&p500よりもパフォーマンスが良く投資候補ですね。
特にVGTは爆上げしてるITセクター連動で、リターンも極めて高いですね。今後も5GやAIの普及を考えると期待大。PFのコアとなるETFです。— かいまる (@leverage_toushi) December 16, 2019
自分はセクターETFには投資してないけど
・VGT(情報技術)
・VDC(生活必需品)
・VHT(ヘルスケア)
の3つはs&p500よりもパフォーマンスが良く投資候補ですね。
特にVGTは爆上げしてるITセクター連動で、リターンも極めて高いですね。今後も5GやAIの普及を考えると期待大。PFのコアとなるETFです。
上記を掘り下げます。記事で詳細にみていきますがVGTの特徴をまとめると、
- 過去10年間で株価約4倍のパフォーマンス
- 過去10年で20%超えの高リターン
- 金融ショックや景気後退時は弱いが増配率、値上り益は驚異的
ということですね。
VGTはITセクターに連動するETFで、株価の上昇はS&P500と比べても極めて高いです。
しかし、株価の値上がりだけではなく、配当金の増配率も極めて高いETFであることはあまり知られていません。
今回は、そんなV Gに投資するメリットなど、今後の米国株や米国ETFへの投資の参考になる内容となっています。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ITセクターETF VGTとは?
VGTはバンガード・米国情報技術セクターETFという名称で、アップルやマイクロソフトなどが含まれる米国市場で最大の割合を占めるITセクターに連動するETFです。
株式市場は、米中貿易摩擦緩和と英国議会選挙の保守党勝利を受けて2019年末はリスクオンムード。米国では米ダウ平均、S&P500指数、ナスダック総合指数がそろって史上最高値圏で推移しています。
この好調な米国市場を牽引しているのが、まさに情報技術(IT)セクターと言っても過言ではありません。ITセクターの時価総額は既に550兆円を超えて、S&P500指数における比率で20%を超える割合を占めています。
以下の図は、過去5年のVGTとS&P500の推移を示したものです。
赤:VGT 水色:S&P500 緑:日経平均
IT関連セクターの株価が力強く伸びていることがわかりますね。景気動向に敏感で値動きや浮き沈みが激しいものの、IT業界が成長期待の高い分野であることを象徴しています。
以下、このVGTについて詳細に分析です。
米国ETF VGTの株価の基本データは?
米国経済を牽引する情報技術セクターに連動するETF VGT。株価データは以下のとおりです(23年11月現在)。
- インデックス:MSCI USインベスタブル・ マーケット・情報技術25/50インデックス
- 株価(52週レンジ):310.00 〜 462.97ドル
- 信 託 手 数 料 : 0.1%
- 分 配 金利 回 り: 0.72%
- 直近分配金実績 : 3.20ドル
- 組 入 銘 柄 数 : 約380銘柄
- 設 定 日:2004年1月26日
手数料が0.1%と全米株式ETF VTIやS&P500ETF VOOの0.03%に比べてちょっと高くなっていますが、セクターETFという特殊性を考えれば妥当なところですし、十分に低い手数料といえますね。
配当利回りは1%弱とS&P500の2%程度と比べて低い水準です。ITセクターの株価が高くなっていることと、成長分野ということもあり、配当よりも研究開発などの投資に回しているためですね。
VGTはITセクターに連動するETFですが、生活必需品セクターに連動するVDC、ヘルスケアセクターに連動するVHTも人気のETFです。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧ください。
VGTの構成銘柄とセクター比率は?
VGTの構成銘柄
構成銘柄上位10社(2023年2月28日現在)は以下の表のとおりです。
世界のIT業界をリードしているグローバル企業ばかりですね。日本でもおなじみの企業が並んでいます。アップルやマイクロソフトあたりは、もはや説明の必要がないでしょう。この上位2社だけで構成比40%を超えていることが特徴的ですね。
意外なのはVISAやマスターカードが金融セクターではなく、ITセクターに組み入れられていることですね。これらのクレジットカード会社は、Eコマースの拡大から恩恵を受けやすいということなのでしょう。情報技術の成長に伴って、収益も拡大させてくことが期待されているということです。
9位にランクインしているのがsalesforce(セールスフォース)。日本ではあまり馴染みがないかもですが、企業の顧客管理を行うクラウドコンピューティングサービスでは世界でトップシェアを持つIT会社ですね。
フォーブス誌で、”世界で最も革新的な企業”に4年連続で1位になるなど現在注目の会社です。2020年10月にエクソン・モービルに代わりダウの採用銘柄になりました。
なお資産総額に占める上位10社の割合は約56%となっていて、わりと高い割合を占めています。
ちなみにGAFAの一角であるアマゾンは一般消費財(小売)セクターに所属、グーグルやフェイスブックは2018年のセクター変更に伴いITセクターから通信サービスに変更されました。
QQQとの違いは?
構成銘柄でナスダックETF QQQとの大きな違いを良く聞かれます。
結論から言うとVGTには一般消費財セクターのAmazon、コミュニケーションセクターのFacebook、Googleが含まれていないことです。
なので、これらの企業にも幅広く投資したいというのならQQQが良いですね。QQQとの詳細な比較については以下の記事にまとめています。
ぜひご覧ください。
VGTのセクター比率
続いてセクター比率です。
システムやソフトウェアを提供するマイクロソフトやiphoneなどのハードを提供するアップルの影響が大きく出ていますね。
特徴的なのは、IT技術そのものの基盤を支える半導体や電子部品、通信機器などよりも、ソフトウェアサービスや情報サービスの提供などの比率が高くなっていることですね。
半導体や電子部品製造などの”川上部分”が強い日本企業が不振にあえいだ理由も見て取れますね。
参考URL:バンガード社公式HP
VGTの株価の推移(チャート)は?
ここではVGTの過去10年長期チャートと直近1年の短期チャーとを分析します。
VGTの長期チャート
以下はVGTの設定来チャートです。比較のためにNasdaq(ナスダック)とS&P500も載せています。
赤:VGT 青:S&P500 紫:Nasdaq
設定されてから約15年程度ですがS&P500よりも断然パフォーマンスが良いことがわかります。過去10年で2倍以上の差が開いてます。
特に2014年以降の伸びが凄まじいですね。これを見ると米国市場が他の国の市場に比べて好調なのは、ITセクターの成長が大きな要因というのがわかります。
ナスダックとは、過去10年で同じくらいのパフォーマンスですね。
VGTの短期チャート
他方、コロナショック後の2年チャートを見ていきましょう。22年に入って株価が大きく下落しています。
赤:VGT 青:S&P500 緑:Nasdaq
世界的な金融引き締めもあり、これまで大きく上昇してきたグロース銘柄を中心に売られているんですね。
ちなみに、2020年3月のコロナショック直後は
・情報技術セクターは新型コロナ拡大の影響が軽微
・外出制限などでITの需要増大
ということでS&P500よりも回復が早く、大きく上昇しました。情報技術が生活する上で必要不可欠な社会インフラとして存在感を増しているんですね。
これまでAppleやMicrosoftなどのIT企業の株価は、景気の後退や金融危機がある場面ではS&P500よりもパフォーマンスが落ちていましたが、その考えはもう古いということです。
このように、個別銘柄やETFの特徴をしっかりと把握して投資することで、投資の勝率を高めることにつながります。おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
VGTのリターンは?
VGTの配当金も含めたトータルリターン(2023年7月31日現在)は以下のとおりです。
さすがに短期的にリターンはマイナスですが、特筆すべきは20%近い過去10年リターン。株式の期待リターンはインフレ率を抜いて7%程度ということを考えれば、十分すぎる結果といえます。
若干、意外なのは2004年の設定来リターンが12%程度ということ。個人的にはもっと高いかと思っていましたが、ヘルスケアセクターのVHTとあまり変わらないですね。
ITバブル崩壊が2000年代前半にありましたので、設定初期の頃はこの影響を受けていたということでしょう。
ちなみにITセクターや半導体セクターに投資するレバレッジ型も非常に人気のETFとなっています。
姉妹サイトに特徴をまとめています。ぜひご覧ください。
VGTのこれまでの配当実績と増配率は?
VGTは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。
株価の上昇と同様に配当金も大きく伸びてますね。過去10年間の増配率の平均が13%超えとなっていてかなりの伸び率です。
ITセクターがここ10年で大きく成長しているのもありますが、アップルやマイクロソフト、インテル、VISAあたりの企業が高成長企業から業績の安定した成熟企業への転換を迎えているのも、高い増配率となっている要因です。
特にアップルやマイクロソフトあたりは、キャッシュリッチ企業で潤沢な内部留保を配当に回すよう大株主からの圧力も強いです。
順調に配当金が伸びていることを考えれば、株価の伸びだけじゃなく今後はインカムも期待できる優良ETFといえますね。ただし、ITバブル崩壊の直後やリーマンショック後は大幅に減配している点には、注意が必要です。
なお、ETFも配当に期待できますが、米国株に投資する魅力は高配当で長期間連続増配している個別銘柄が多いこと。中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
VGTへの投資:ちょっとだけ考察
情報技術(IT)セクターは世界情勢的にも好条件にあふれていますね。
もはや5GやAI、IoT、フィンテックなどの情報技術分野が将来日常生活を送る上で一般的な技術となるため、経済規模は間違いなく拡大していくからです。
例えば、4G技術により最も恩恵を受けたのがスマートフォンの普及ですね。スマホ一つで、常にインターネットに繋がっている状態が一般化したということ。だけど、高齢者を中心にまだ利用していない人も多いですよね。
これが5GやIoT、フィンテックが普及してくると話が一気に変わってます。というのは、日常利用する自動車や家電製品などが全てネットに繋がるようになる、キャッシュレスが進み現金決済が廃れていくと行ったことが普通になってきます。
さらに、2020年の新型コロナ拡大でもAppleやMicrosoftなどのIT企業の業績は、ほとんど影響を受けませんでした。
IT技術は生活基盤を支えるセクターになって行くのは間違いないこともあり、将来的にもVGTの株価には期待できると考えます。
なお、VGTの他にもQQQやXLKなど米国のハイテク銘柄にまるっと投資できるETFがあります。特徴を比較していますので、ぜひご覧ください。
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「米国ETF VGTの株価」まとめ
今回は、米国情報技術セクターETF VGTの株価ということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。
VGTの特徴をまとめると、
- 過去10年間で4倍近いのパフォーマンス
- 過去10年で20%近いの高いリターン
- 金融ショックや景気後退時は弱いが増配率、値上り益は驚異的
ということですね。
特にこのETFが秀逸な点は、株価や配当金の大きな成長と情報技術セクターの将来性ということです。
配当の伸びも値上がり益も文句なしです。現にリーマンショックを挟んだ過去15年の株価推移は、S&P500よりもはるかにパフォーマンスが良いです。
景気後退局面では大きく株価を下げる可能性が高いですが、すでにIT技術は日常生活に欠くことことのできないものになっており、5GやAIなど将来性が非常に高い分野といえます。
なのでVGTはポートフォリオのコアとして活用できる極めて秀逸なETFと考えます。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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